あまり休めないcoffee break・7
昨日はブラジルも南端に近いほうのコリドラス話しをしたから、今日は北端に近いほうをやろう。もし昨日の舞台から海岸線を歩いていくと、6千キロもあるから、かなり疲れる。直線距離でも、3千キロ以上だ。まずは舞台のマップを添える。
ブラジルは、大西洋海岸線の北端で唯一、EURO国と接している。隣国フランス領ギアナであるね。19世紀から20世紀にかけてフランス政府は、この地を流刑に使っていた。沖合いにあるイル・デュ・ディアブル(悪魔島)を抜けだしたお話しの自伝小説&映画の「パピオン」が有名であるね。
お話しの主人公には、蝶々(パピオン)の刺青があった。フランスの昆虫採集家で標本商をやっていたル・ムールト(Eugène Le Moult、 1882年-1967年)もこの地で活躍した。彼の名前を冠したエウゲニア・モルフォって綺麗な蝶もいる。
ガイアナ三国ってのがある。ガイアナとスリナムは、それぞれ英国とオランダから独立したけど、フランス人ってケチで有名(笑)だから、この地を手放さなかった。本国のEU的な社会保障がしっかりしているから、フレンチ・ギアナ住民はまるで働かない(笑)。だから、けっこうブラジル人も出稼ぎに行っている。
ブラジルのアマパ州とフレンチ・ギアナの境には、オイアポッキという川が流れている。怪人は、この地域の熱帯魚探索&採集を3回ほどやっている。始めて入ったときは、魔人M大兄との旅行だった。現在、両国をつなぐ橋を工事中らしい(もうできたのかも知れない?)けど、オレたちは小船で対岸のおフランスに渡った。土産屋にモルフォ・メネラウスのシールが貼ってあるビックの使い捨てライターを売っていたので、店のオバちゃんにハウ・マッチ?(フランス語ではどう言うのかしら?)って聞いたら、ポルトガル語で返事をしてくれた(笑)。
1971年にナイスンが記載したCorydoras oiapoquensis
タクシーを捕まえて付近のイガラッペ(密林の清流)に行き、魔人M大兄が投網を投げると、なんと一発目でコリドラス・オイアポッケンシスとセミ・ロングノーズのコンディッシプルスが入って驚いた。2種とも、まだ熱帯魚界に流通していなかった超珍種だぜ。
1980年にナイスン&イスブルッカーが記載したCorydoras condiscipulus
その後、2回目に入ったとき、ポッキー&コンディを50尾ほどもゲットした。そしてホンモノのコリドラス・ソロックスもゲットできた。そのときに使ったタクシーの運ちゃんに採集法を教えて、採り子に教育した。その後、彼はマナウスの業者とかにたくさんのコリを売ってしこたま儲けて、市会議員にまで出世した(笑)。
1983年にナイスン&イスブルッカーが記載したCorydoras solox
まだヨーロッパにもオイアポッケンシスが入っていなかったころ、怪人の熱帯魚デポにドイツ人の訪問があった。ベレン市でトロピカリウム社という熱帯魚輸出をやっていた会社のオーナーであるアルトゥールが、どうしても少しだけ分けてくださいと頭を下げたんで、ポッキー&コンディを2尾ずつだけ売ってやった。彼はそれを熱帯魚の世界博覧会に出品して、さも自分が採集したかのような名声を得た。
もう時効だし、こいういうことを話してももう誰にも迷惑がかからない(?)だろうと思うので、ウラ話しをちょっと書いちゃおう。超有名なシングーのインペリアルゼブラプレコ。ナイスン&イスブルッカーが1991年に記載したときのタイプ標本を博士たちに寄贈したのは、アルトゥールである。だから世界のオフィシャルでは、彼が世紀の美種インペの発見者(笑)ということになっていることもある。でもぉ~、トロピカリウム社が始めて入手したインペは、オレのアジトから盗まれたブツだったんだぜ(大笑)。
●AMAT美術館……フィッシュ・スカルやイラストが載ったエキゾチック・サイト
●グランデ・オガワとアマゾンの猛魚を釣ろう!
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