8月のシングー・10 | 南米・鳥獣虫魚・探遊

8月のシングー・10

さぁ~て、泣いても笑っても、立てても立てなくても(?)、本日でタタクアラのフィッシングは終了する。有終の美をたっぷり遊んで飾りたい。まず早朝のボートから、カショーロが追加ヒット。



ボートからの攻防である


Nくんもカショーロに慣れたか、難なくランディング。



またまたルアーでカショーロ


昼前にサボン急流の上手にあるそれほど大きくない岩島に登った。島の中を細くて底岩が転がる浅い水路が縫っている。いかにもプレコがいる状況だ。最近なぜか、秘境怪魚ハンターたちは、プレコ好みになってきている傾向があるね? もしかしたら、その道の達人であり、大御所でもあり、熱帯魚界で神さまと崇められる、某オレの影響かも知れない(笑)。シングーの美麗種を観てみたいというNくんは、ネットくんに「1尾採ったら、いくらレアルだす……」という安い懸賞金を掛けた。お調子ものネットくん、がぜん張りきってニコニコ顔で水中メガネだ。ものの数分で、数匹以上のプレコを採ってきた。彼は、以前インペ採集もやっていた漁師出身だから、甘く見てはいけないよ(笑)。Nくんも驚いて、あわてて捕獲匹数制限をだした(笑)。



イリリ下流タイプのオレフィンカイザー


オレカイザーは、知人のズアノン博士たちが2011年にBaryancistrus xanthellus として記載した美種。アルタミラ下流タイプは斑点が大きく、イリリ下流タイプは小さめ、イリリ中流タイプは大きめ。狭いながら不思議な地域変異が明瞭にある。これが意味するところが判るかい? 清流適応のプレコってほとんど遊泳移動をしないんだ。だから区間に瀞場が少し続くと個体群の隔離が簡単におこって、独自に亜種くらいまで変異する。



シングー・ダルマプレコ(
Parancistrus aff. aurantiacus


ダルマプレコは、オレがトカンチンス下流産を始めて日本にリリースした種。30年前、魔人M大兄デポに最初に入荷したとき、某熱帯魚店主がダルマと命名して極東で名前が定着した。同時にオレンジトリムも日本上陸した。某同氏はサボテンプレコの名を提唱したけれど、業界から消滅した(笑)。ダルマプレコは、パランシストルス・アウランティアックス(Parancistrus aurantiacus)とされている。文献や欧米書籍では、シングー産も同種としているけど、UFPA(パラ連邦大学)魚類学者、ドラス科とロリカリア科が専門のレアンドロ博士に、シングーものはトカンチンス産と同じ種類と思うかい?、と聞いたことがある。彼は笑いながら、思わないと答えた。ははは、オレも同意見だよ。



あっと言う間にキャッチしたプレコたち


ネットがプレコで賞金稼ぎをしている間、Nくんは島の中央を流れる水路の浅プールで良型タライロンを掛けた。いろいろな攻防があってキャッチに成功。これでまた今回のエンブレムが増えた。



シングーのタライロン


最終日の夕刻は、可愛い顔が見たいというNくんリクエストで、RTC(レッドテールC)を狙うべぇ、ということになった。このところオレが好んで使っているRTCタックルは、ロッド雷魚七〇粘強+ABU6500Cという組み合わせ。以前はもっと硬いトローリング・ロッド+大型両軸リールを使っていたけど、重い、投げるのに疲れる、持ち運び邪魔。だもんでシングーRTC用に軽くした。前のブログで書いたけど、パシエンシア(忍耐)が薄い怪人は、30分もすると妄想が沸いてきて、ネットくんにタックルを渡してボートで横になって黄泉の瞑想に入った。アバターのネットは、15分ほどでアタリをとった。ロッドの曲がり具合と動きでRTCとみてとれた。ネットはNくんにタックルを渡して、サービス業の格好をつけた。



シングーのRTC、生かしておいて撮影は翌朝


今回はパイロットのネットくんが大活躍だったね。確かに彼はセンスや運動神経もいい。シングーの航路もよく知っている。実は5月のNHK・BS撮影のときもスタッフにいた。もしかしたら、怪魚ハンター・タケちゃんブログなんかの画像に入っているかも知んない。



某日の昼食


さてさて、今回で「8月のシングー」編も終了とする。よく遊びました。お疲れさまでした。


シリーズ終了


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