わが心のアルカンタラ・その6
心旅の起源・3
アラカンタラのバロネーザ海岸の崖を観察しながら歩いた。岸辺に近い平たい部分にも露頭が広がっていた。そっちのほうは縦に切られた崖と違って、層位と平行した面が露出していた。恐竜の足跡が見れるなら、こっちのほうだろうと見当をつけた。風化したシルト岩(砂より細かく粘土より粗い砕屑物が固まった石)の表面にそれらしいのがあった。3本の指のある長さ50センチほどのもの。
博物館の写真と違って色が塗ってない(笑)ので、かなりオボロげではあ~るけど、マチガイない。しか~し、もし普通のサピーが見たら、単なるクボミでもあ~る(笑)。
恐竜足跡のあった層より少し下部辺り、海水が岸辺を洗っていた露頭の上に座って、タバコに火をつけた。紫煙をゆっくり吐きだして、とりあえず、これで今回の旅行目的は果たせたかな? 、とちょっと安堵の息をもらした。灰が落ちてかすかに水面がジュっと鳴った。ヘビースモーカーとして知られたテラ母神からの天の恵音に、何げな~く顔が下を向いた。あれっ?
アルカンタラ層の化石・その2
同層の化石の続きだ。カルカロドントサウルスと並んで多い歯は、棒状円錐のもの。これはスピノサウルス類の歯であるね。スピノサウルス類は、テラ地史上の最大長肉食恐竜である。最近のこと、アクアライフ誌が出している人気雑誌アロワナ・ライブに、この恐竜と古代魚に関した記事をちょっと書いた。近々に掲載になる予定なので、買って読んでちょうだい。
スピノ歯にかなり紛らわしいのが、最近に記載された翼竜(空飛ぶ爬虫類)の歯。ちょっと湾曲がある。
アニャングエラ(Anhanguera spp.)類ってのは、歯の鋭い大型翼竜。翼開長は、数メートル。属名は、インディオ伝説の悪魔アニャンガからもらっている。ラテン系の二重子音に無知な極東サピー賢人たちは、アンハングエラと発音している。こいつがアンハングエラなら、ピラニア(Piranha)はピランハだよ(笑)。
そう言えば、草食である竜脚類のレバッキサウルス(ディプロドクス類)の歯も棒状だったね。アルカンタラ層からは、竜脚類の進化群ティタノサウルス類も報告されている。悲しいことに怪人は、ディプロドクス類とティタノサウルス類の歯の違いについてまるで知らない。もっともっとムーチョ標本を見たいと思っている。
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