その10.インディオ狩りから始まったバンデイランチス | 南米・鳥獣虫魚・探遊

その10.インディオ狩りから始まったバンデイランチス

ブラジル奥地のインディオ狩りを目的として始まったキャラバンが、バンデイラスである。この構成メンバーのことを、バンデイランチスという。バンデイラスは、複数の旗を意味する。戦国の軍隊と同じように御旗を掲げて進んだのが名の由来である。政府による内陸探検隊のエントラーダスと違ってバンデイラスは営利集団であり、武装した私設軍隊だった。


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バンデイラスの行軍


16世紀の前半。乱伐のためパウ・ブラジル資源は枯渇した。ブラジルの産業は、気候にあったサトウキビの栽培に主体が移った。17世紀に入るとサトウキビ栽培に大きな労働力、すなわち大量の奴隷が必要となった。砂糖産業とドレイ売買は、共にユダヤ資本と結びついていた。


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いかにも悪人づらのヴェーリョ


ブラジル史上最凶のバンデイラスのボスが、ヴェーリョ(老人)のあだ名で知られたアントニオ・ラポーゾ・タバレスである。1618年~1641年。ヴェーリョ率いるバンデイラスは、30数箇所の村落を襲撃しインディオを捕獲した。奴隷にされ農場などに売り飛ばされたインディオの数は、合計30万人以上にのぼった。


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ピンガ51、ロゴTシャツのパッキンおネーさん


 いつもの余談ね。サトウキビ栽培は、現在のブラジルでも大きな産業であるね。砂糖精製もあるけど、アルコールの需要が多いからである。バイオ燃料がメインだけど、もちろん飲料もつくる。ブラジルのサトウキビ蒸留酒は、ピンガだけどカシアッサとかアグアルデンチとも呼ぶ。ピンガでもっとも売れているのは、51(シンコエンタ・イ・ウン)という銘柄である。それにあやかって、別会社が21とか61とか、番号を銘柄にした製品が流行っている。しか~し、残念ながら69ってのはない(と思う)。


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