ベイト研・05:トリポーテウス類
サルジーニャ
ポルトガル語のサルジーニャは、「小さなサルダ」って意味だね。もちろん、「猿だ!」ではない(笑)。サルダってのは、ヘリング系族、すなわちニシン類のことだ。小さなニシン? これは、イワシの仲間を意味している。英語だと、サーディンだね。
サルジーニャって語は、本国ポルトガル・サピーに使い慣れた名詞だった。ブラジルに移民してきた蛮族サピーたちは、淡水に棲んでいるイワシに似ていた色々な小魚に、この単語を充てた。もっとも一般的に、ブラジル淡水魚で、そのように呼ばれるようになったのが、トリポーテウス属の魚である。カラシン目カラシン科トリポーテウス属には、20種ほどが知られている。同属魚は、一般にエロンガータ・ハチェットと呼ばれる。すなわち体型は、長細いハチェット型。英語のハチェットってのは、小型の手斧のことだけど、熱帯魚界では、ガステロペレックス類などに使われている。
アマゾン本流沿い低地、すなわちバイショ・アマゾナスと呼ばれる湿地池には、このトリポーテウス類が多い。水面近くに大群でたむろしているので、彼らが作る小波で存在が判る。
8月ころのバイショ・アマゾナスでは、同属の軍団が大挙して接岸する現象がある。これが始まると、普段は深場の底にいる各種の肉食ナマズ類たちも浮上して接岸する。するとジモピー・サピーたちも大挙して接岸する。普段は余り釣れない美味しいタイガーシャベルなどが確立よく狙えるからだ。オレが観た、この時期のナマズ類を列挙すると、ドラド・キャット、ピラムターバ、タイガーシャベル類、プラニセプス、ゼブラ・バヴォンなどが水揚げされていた。
フィッシュ・イーターたちが好んで食うからトリポーテウス類は美味しいんだろう。調理がちょっと面倒だけど、サピーが食ってもなかなか旨い。カラアゲなんかがイイね。
トリポーテウスを積極的にイミテートしたルアーは、まだ見たことがない。あまり特徴がはっきりしてないことが難点みたい。しかし、三角っぽい体型は、真似できるだろう。一応、SARDINHAを商標にしたモンはあるけど、本家のイワシ・タイプ。
以前のこと。日本の某NHKが放映したアマゾン特番で、トリポーテウス類を、「淡水のイワシでぇ~す!」というナレーションで紹介した。無知な現地コーディネーター⇒無知なディレクターのチョンボだ。もちろん、ダウト! 熱帯魚好きのクレーマーは、大喜び! 某NHKは、謝罪を余儀なくされた(笑)。
アマゾン猛魚・頭骨博物館
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