ベイト研・03:アスティアナックス類 | 南米・鳥獣虫魚・探遊

ベイト研・03:アスティアナックス類

雑魚ランバリ


ブラジル・ポルトガル語で雑魚、すなわち英語のミノーみたいに訳せる名詞は、アマゾン地方なら、「ピアーバ」、パンタナル地方なら、「ランバリ」だろう。後者は、雑魚一般ではなく、アスティアナックス属の小魚を指すけどね。同属の魚は、中南米に140種もいる大家族。メキシコ洞窟の眼のないブラインドケーブカラシン(アスティアナックス・メキシカヌス)も含まれる。


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ブラインドケーブカラシン


パンタナル地方の5月~6月。ランバリが大挙して集結し遡上する現象がある(あった)。「あった」、としたのは、年々規模が小さくなっていて、近々に消滅の可能性もあるからだ。この現象を、ルファーダと呼ぶ。現象が始まると、フィッシュ・イーターたちが狂い始める。ドラド・カショーロ、ドラードたちが暴れ、ピンタードなどの大型ナマズも水面に浮いてくる。エサ食いに夢中になるんで、普段はやらない暴挙もしたりする。ピンタードが水鳥の脚に食いて引っ張ったり、餌追いに勢い余ったドラードが岸辺に飛び出し、バタバタのたうっている光景もある(あった)。ドラードの活性のハイなルファーダの釣りを数回、楽しんだことがある。オオカワウソもギャーギャー叫びながら、魚群と一緒に遡っていた。


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ランバリの遡上


その昔の電気のない時代。サピー漁師もルファーダに嬉々した。ランバリを大量捕獲してカヌーに山積みにして、炎天下に置いておくと、ギトギト脂がカヌー底に溜まった。これを行灯(?)の灯油として使ったのである。化けネコが舐めにきたかもね。電気が普及した今は、もちろん廃れた。


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アスティアナックスの一種


アスティアナックス類は、カラシン目カラシン科に含まれる。体型は、タナゴ型でやや平たい。色彩は地味で特徴に欠けるけど、エラ蓋後ろの暗斑、尾柄の黒斑。背ビレ、尻ビレ、尾ビレが黄色~オレンジに染まる種もいる。大きな種類で10センチがいいとこだろう。フィッシュ・イーターに美味しいのか聞いたことないけど、サピーさまも食べられる。高熱カラアゲ(フリッタ)がブラ風なビール肴になっているけど、これを甘酢に漬けて南蛮漬けにすると、なかなかイケた和風になる。


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ランバリ・フリッタ


アスティアナックス類は、アマゾン水系、ラ・プラタ水系のベイト・フィッシュ条件①「数が多い」に相当している。


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パッパ・ブラッキ


ブラジル・オカンベー社製ルアーで、パッパ・ブラッキ(Bバスをチャチャっと捕まえるの意味)ってのがある。明らかにランバリのイミテートだ。ブラジル南部パラナ州チバジー川のタバラーナ(ドラードの一種)に絶大な威力を発揮したのを覚えている。無名だけど、よくデキたヤツだった。


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