新年のシングー・02
増水シングー点景
シングーの増水期を感じさせてくれる植物にブラジルナッツがある。大雨時期に果実が多く落ちるんで、山の住民たちは嬉々として拾う。ブラジルナッツは、ご当地では、カスターニャ・ド・パラーって呼ばれる。和名「パラ栗」って呼ばれることもある。パラーってのは、アルタミラのあるパラー州のこと。州庁は、ベレンだね。ベレンは、キリちゃんの生まれたベツレヘムのことだけど、この町はアマゾン地方で最初の自治庁になったとこで、昔はサンタ・マリア・デ・ベレン・ド・グラン・パラーって、クソ長い名前だった。
パラーってのは、トゥッピ系インディオ語の「海」のことだね。下流のアマゾンは、どんデカいんでリオ・パラー、すなわち「海の河」って呼ばれていたこともある。ブラジルナッツは、サガリバナ科の常緑高木。高台密林に生えている。樹高50メートルにも達する巨木だね。高層の枝に1キロ級の重い球形の果実をつける。木質の殻の中に半月形の種子が十数個入っている。
「ブラジルナッツ効果」って言葉がある。ミックス・ナッツって酒肴品には、いろいろな種類のタネが入っているけど、カップに入れると、あら不思議。必ずブラジルナッツが一番上に乗っている、ってヤツ。ナッツ界のヘビー級だから、他の小さな種子が隙間から下に落ちて、浮き上がってくるんだね。
ブラジルナッツは、世界的に需要が高いんで、かなり重要なアマゾン輸出産品になっている。こいつで大儲けしているのが、インディオの酋長たちだ。ブラジルのインディオ保護区には、この樹がたくさんある。ヒマでごろごろしてる部下たちを動員して集めて業者に売る。彼らは税金を払う義務がないからマル儲け(笑)。たとえば、未成年白人の強姦事件を起こして奥地に逃げているカイアポー族系の酋長パイアカンは、これでしこたま稼いでいた。そして、しばしば、ベレン市の日本レストランで高い寿司を食っていた(笑)。
雨が多いと、やっぱ昆虫は少ない。今回見かけたのは、羽にメンタマ模様がある10センチほどのカマキリなど。
他に見かけた虫は、アゲハの一種、キオビアオジャコウアゲハ。珍しい種類じゃないけど、昔むかし、ペルーで変わった模様の標本を観たことがあって、そんな変珍種を今でも探している。
ペッシ・カショーロが激流に集まりだしていた。ポイントの岩場に登ると、なんだかヘンな臭がする。この匂い。どっかで記憶があるぞ。そうだ! 洞窟だ! コウモリの匂いであるね(笑)。大岩の割れ目をのぞくと、いるわいるわ。集団繁殖のようにも見えた。数百がザワザワして、気味が悪い光景だったけど、たいへん興味深い。増水期には、こんなとこに集団営巣する種類がいるんだね。バンパイア・バットかどうかは不明。
今回のシングー遡上の目的は、アジトの魚肉食材の確保(笑)だった。次回は魚のお話ね。続く。
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