S-23.セラ研・外伝の12 | 南米・鳥獣虫魚・探遊

S-23.セラ研・外伝の12

ピラヤの外伝


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ピラヤ釣り


ピラニア最大&最強をBGMにしてるのが、ピゴセントルス・ピラヤだ。この魚は、南米三大河川(すなわちアマゾン河、ラプラタ河、オリノコ河)には、生息していない。日本では知名度が低いサン・フランシスコ河の特産である。モノの本(ウィキペディアでも)には、オリノコ河を「南米第三の大河」と記述してるけど、流程では、サン・フランシスコ河(3160km)は、オリノコ河(2060km)を凌駕している。


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サン・フランシスコ河流域(黄色い部分)


河川ネームは、清貧を愛したというイタリア、アッシジの聖人フランシスコからきている。彼の名前をもらったのが原因じゃあない(笑)けど、不幸にしてサン・フランシスコ河流域は、ブラジルでも最も貧困な地方として知られている。昔はジャングルもあったらしいけど、今から三千年くらい前から始まったブラジル沿岸内陸の乾燥化で、降雨量が極端に少ない。だから作物ができない。何年か周期でやってくる大旱魃では、牛や豚がバタバタとミイラになる。だもんで、乾燥に強いヤギがやたらと多い。この地方の名物料理は、ヤギ干し肉焼き。かなりケダモノくさいけど味がある。


雨は少ないけど、地味はたいへん良好。水さえあれば、いろいろな作物がわんさか実る。そこでサン・フランシスコ河の水を利用した大規模の灌漑工事が行われた。現在のブラジルで、ブドウやタマネギなどでは、最大級の生産地になっている。


サン・フランシスコ河流域地方の植生を、カアアチンガと呼ぶ。カアア(森)+チンガ(白い)だね。枯れたような低潅木やサボテンが砂漠に生えているような感じで、風景は白っぽい。


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カアアチンガの風景


植生や気候が特殊なんで、変わった生き物もいる。たとえば、ケラモドキカミキリ。外観は、まるでオケラ、でもカミキリムシ。


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ケラモドキカミキリ


昔は超珍品のムシだったけど、グランデ・オガワは、サンパウロの某採集人のとこで感激の出会いを果たしている。


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カアアチンガの分布(黄土色)とケラモドキカミキリの分布(斜線)


サン・フランシスコ河には数回、熱帯魚採集に入ったことがある。狙いは、珍ナマズのピラー、そしてパカモン。両方ともゲットした。ピラヤも採集した。地元の話しでは、昔は6キロ級もいたそうである。


サン・フランシスコ河には、灌漑&発電ダムがたくさんある。その一つバイア州のソブラジーニョ湖の付近には日系農家も入っている。ここの農家を訪問した外来の日本人には、「ピラヤのサシミを食わせる」ってのが、なぜか風習(笑)になっている。オレもご相伴になった。酢味噌仕立てで、たいへん美味しかった。


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