12.セラサルムス属
セラサルムス属(Serrasalmus spp.)
さてさて、「セラサルムスの研究」もいよいよ大詰めだ。その名もセラサルムス属。簡単に言うと、これと前述のピゴセントルス属を合わせれば、いわゆる真正ピラニア類になる。2者ピラニア族の違い比較写真を挙げる。
研究・11でピゴセントルス属の特徴として頭が丸い(凸型)と記したけど、セラサルムス属は、頭頂から吻部にかけての稜線が軽く凹型(写真の矢印)をしている。
シングー河には、セラサルムス属が数種類生息している。
このピラニアは、アルタミラ市の前で釣った。
カマリ・ピラニア
幼魚は背ビレと尻ビレの先が伸びる
本種の学名は、セラサルムス・マヌエリ(Serrasalmus manueli)でないかと思う。下流のイリリ川辺りまでは、それほど大型が多くない。サン・フェリックス・ド・シングーまで遡ると大物の数が多い。マット・グロッソ州方面では、これが占める割合のほうが高くなる。
シングー・バイオレット・ブラック・ピラニア
一般にブラック・ピラニアの学名は、セラサルムス・ロンベウス(Serrasalmus rhombeus)とされている。しかし、シングー河の最後の急峻(ベロ・モンチ付近)から上流イリリ川方面に多い黒いセラサルムスは、ロンベウスとちょっと感じが違う。まず体色だけど、前者(シングー・バイオレット・ブラック)は、黒がわずかにブチかかっているが、後者(明瞭なロンベウス)だと均一的に黒い。前者のほうが、いくぶん体高がある。そして、前者は全長45センチを超えることはごく稀だけど、後者は楽勝で50センチを超える。
シングー河のベロ・モンチより下流には、モノホンらしいブラック(ロンベウス種)がいる。
下流のブラック(ヴィットリア・ド・シングー付近で釣ったもの)
シングー・バイオレット・ブラックは、ロッジ付近でもっともルアーにアタックしてくる魚種である。流水、それもかなり急流に好んで生息している。
これで「セラサルムスの研究」の本編を終わりとする。実は、もう何属か、同亜科に含まれる種類がいるんだけど、今回は、はしょらせてもらった。ピラニアは、まったく釣りにも熱帯魚にも興味がないヒトでも、その名を知っているビッグ・ネームである。もし貴兄&貴女が南アメリカ大陸のセレブ・フィッシュ(?)を知りたいとき、この「セラサルムスの研究」がご参考にでもなれば幸いである。
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