シングー流域のピーコ分類
ルアー・アングラーだったら南米大陸のピーコックバス類(熱帯魚界でアイスポット・シクリッド、現地名はツクナレ)に興味があるに違いない。シングー流域には、少なくとも2種類のピーコックバスが生息するけど、全域を見れば、おそらく数種類だろう。
★下流にいる種類から紹介しよう。まずピニーマ・ピーコックバスである。学名は、シクラ・ピニーマ(Cichla pinima)だ。本種は、2006年に記載されたアマゾン南岸系のジャイアント・ピーコックバス類である。タパジョース河の下流(イタイトゥーバの上手のサン・ルイスの急流より下流)、クルア・ウナ川、シングー河下流(アルタミラ付近の瀑布よりも下流)、トカンチンス河の下流部(ツクルイ・ダム湖付近)、グァマ川やカッピン川などに分布する。成魚では、黒いバーの上部は、しばしば(眼状斑と同じような)明るい縁取りに囲まれるが、一番後ろのバーの背側は、必ず眼球状斑になるのが特徴だ。
シングー河のピニーマ・ピーコックバスは、河口部からベロ・モンチにある流域最後の急流まで、川幅が広くてゆったり流れる地域、すなわち氷河時代の溺れ谷の部分に生息している。この急流より上流、例えばアルタミラ付近では観たことがないので、おそらくいない。シングー下流の個体群は、最大で8キロ級になる。
●まだ確認を取ってないけど、ピニーマのいる下流部辺りには、おそらくモノクロス種(Cichla monoculus)も生息していると思う。イエロー系のピーコックバスである。
★中流にいるのが、シングー・ピーコックバスである。学名は、シクラ・メラニアエ(Cichla melaniae)だ。本種は、2006年に記載されたブラジル高原系のピーコックバスである。ベロ・モンチにある流域最後の急流から中流にかけて生息しているが下流にはいない。ピニーマとの棲み分けだね。
種小名のメラニアエが示すように、体側に細かい黒斑点(メラニン斑)が散っているのが特徴だ。最大で5キロくらいになるが、1キロ~2キロまでが多い。
これはシングー河でないけど、タパジョース上流のタパジョース・ピーコックバス
●最上流にいくと、タパジョース・ピーコックバス(シクラ・ミリアナエ)がいるらしいけど、オレ自身では確認を取っていない。ミリアナエ(Cichla mirianae )は、前記のメラニアエと近縁で似ているが、黒斑点が線状に並ぶのが特徴である。
普通のアングラーたちには、ピーコックバスの種の違いは難解かも知れないね。グランデ・オガワは、タライロンと同様に「ピーコックバス大全」というのをライフワークで作っているけど、その一部を日本のアクアライフ誌2009年4月号に10ページ載せてある。
シングー河は今、乾期の真っ最中。雨期には水中林に入っていたピーコックバス群が平水面に出てきてボイル・ポイントを作っている。ロッジ近辺にもポイントがたくさんできた。今日からまたロッジに行ってきます。数日はブログ、お休みです。





