フォーセット大佐(その1)
1925年、エル・ドラド(伝説の黄金郷)を発見するために探検に入ったイギリス軍人のフォーセット大佐は、シングー河の源流地帯で消息を絶ちました。
フォーセット大佐
パーシー・ハリソン・フォーセットは、1867年にイギリスのデヴォン州で生まれました。若いときから神秘的なものに憧れを抱く気質をもっていたそうです。大英帝国の陸軍に勤務し、辺境の国々での測量士としての行動も、未知の領域を探るという、神秘フェチの延長だったと考察できるでしょう。
フォーセットは、ボリヴィア、ブラジル国境地域の踏査中、いまだ人知れない密林の奥に、古代人の都市があるという伝説に出会い興味を抱きました。1538年にスペイン人のゴンサーロ・ケサーダがコロンビアのチブチャ族を征服したとき、全身を金粉でまとった民族のお話しに出会っています。
16世紀の末には、ヴェネズエラの密林からでてきたファン・マルチネスが、マノーアと呼ばれる都市に監禁されていたことを語りました。マノーアは、黄金で飾られた神殿をもち、金の庭、金の歩道があり、祝祭のときに貴族たちは金粉で身体を飾っていたといいます。
