281「燃えよ剣」

燃えよ剣　(2021年版)

ジャンル：時代劇、新選組

キャスト：岡田准一、鈴木亮平、山田涼介、伊藤英明、 山田裕貴、柴咲コウ

あらすじ：

江戸時代末期。
黒船来航をきっかけに、幕府の権力を回復させようとする佐幕派と、天皇を中心にした新政権を目指そうという討幕派の対立が深まりつつあった。
農家に生まれた土方歳三は、近藤勇、沖田総司ら同志とともに浪士組として江戸から京都へ向かう。
京都では徳川幕府の後ろ盾で「新選組」を結成し、土方は「鬼の副長」と恐れられながら、討幕派の制圧のため京都の町で活躍を見せるのだが時代は天皇を中心とした討幕へと傾いていくのであった…。

感想：

ちょうど「アサギロ」という新選組を題材にした漫画を読んでいるので、新選組関連の映画をチョイスしてみました。

「アサギロ」では沖田総司を主人公に据えているのですが、この「燃えよ剣」では土方歳三を中心に新選組というものを描いていました。

結論からいうと、とても面白かったです。

殺陣よし、ストーリーよし、キャステイングよしと三拍子が揃っていました。

ただし、私は漫画である程度の時代背景、歴史、登場人物像を知っているので、駆け足気味のこのテンポにもついていけましたが、まったく新選組を知らないという人には物語の流れを理解できず、この人は誰なんですかとなり、なぜ戦っているんですかと理解できずに置いてけぼりをくらうかもという気はします。

新選組とは一体なんなのか？

簡単に説明をすると、幕府が京都の治安を維持するという目的の為に集めた浪人の集団が新選組です。

彼らは幕府の後ろ盾の中、討幕派の者たちを粛清していきましたが、時代は討幕へと傾き新政権が誕生します。

そうなると旧体制である幕府側についている新選組は、国家の敵である逆賊として退治される側になってしまいました。

国の為に働いていたはずが、政権交代を機に国の敵になってしまったということなんです。

おおまかなストーリーはこんなところです。

さて、次は登場人物。

近藤勇(鈴木亮平)、新選組の局長、いわゆるトップ。

土方歳三(岡田准一)、新選組副長、いわゆるナンバー2。

沖田総司(山田涼介)、新選組隊士。誰からも好かれる若き天才剣士、池田屋事件を機に病に伏す

芹沢鴨(伊藤英明)、新選組の局長だったが素行の悪さから幕府から粛清の対象とされる

山南敬助(安井順平)、新選組総長、いわゆる軍事アドバイザー。新選組が攘夷志士(外国人排除を唱える者)にも粛清をし始めたことに不信感を抱き新選組から脱退する

このあたりの人物像を事前に頭に入れておけばまあ大丈夫かなと。

さてここで、私のイチオシの登場人物を紹介します

私が注目したのは山田裕貴さん演じる第15代将軍の徳川慶喜。

あの落ち着きのなさに加え、こちらを凝視した時のアノ目。

あ、この人ヤバイかもっていうのを見事に演じていました。

特にあの目力。

冷酷でありながら絶望を感じさせるあの目。

時間にしたら数分くらいの出演でしょうが、あの目がすごい印象に残っています。

あとはウーマンラッシュアワーの村本さん。

最後のスタッフロールで出演されていたことに気づきました。

まさかあの人が村本さんだったとは…意外というか驚きでした。