福田康夫首相が緊急記者会見し、退陣する意向を表明した。多くの国民が「またか」と思ったに違いない。最大の要因は、衆議院の解散戦略に陰りがあったことにより行き詰まりがあったためだろう。「またか」俺も確かにそう思うのだが、苦肉の策としての決断だったのでは肯定的捉えている。衆参ねじれ国会という厳しい局面からの内閣であり、世界的原油高による物価高、インド洋での給油活動法案の問題etc.、就任当初から厳しい課題が山積みだった。国民の不安は支持率の低下(日本経済新聞による最近の調査では29%)となって表れる、しかしこのような情勢ではやはり厳しかったはず。「国民」という言葉が出てきたので、ひとつ疑問を。よく「国民のため」、「国民の皆様のために」と耳にする。福田首相も消費者庁が出来た時なんかはよく言っていたけど、議員のあなた方も国民ではないの?と思ってしまう。決まり文句のように連呼しているけど、何か上から目線的なものを感じてしまうのはひねくれだろうか。


 話を戻して、福田首相を取り巻いていた問題は、与党内にもあった。支持率の低下は自民党内にも「福田では選挙に負ける」という想いがあった。また公明党も早期解散を目論見、福田政権に厳しい姿勢をとり始めた。衆議院の過半数の問題もあり、不協和音が目に見えていた公明党の要求をしぶしぶ受け入れざるを得ない状況になってしまう。与党内にもこうした問題を抱える以上、退陣は可能性が高かったのかもしれない。何にしろ、政治空白を最小限に食い止めるという点では、理解できるし、間違いなく賢明は判断ではないのだろうか。


 一方、民主党の小沢代表は、党代表選への出馬を表明した。しかし、今回の民主党代表選では対抗馬と目された岡田克也、前原誠司両副代表らが出馬せず。小沢氏の無投票当選が決定、党内での切磋琢磨というか、政策論争を行うことで、党の士気も高まるのでは。「やる気なし」、「まる投げ」は出馬しない議員が言えたことではないはず。 民主党は自民党の重要な政策ばかり批判し、はっきり言って気に食わない。もちろん、与党の暴走を防ぐ意味で反対勢力の存在は不可欠。しかし、俺ら国民の代表同士がいがみ合うというのはいささか変に感じるし、哀しいとも言える。


 政治が戦うべきは、官僚の横暴な政策であると考える。そのために、自民と民主が手を組んで欲しいとまでは言わないけど、意義ある(っていうのは簡単だろうけど)政策論争が望ましいと俺は考える。


 たしかに官僚との癒着で、何十兆円という税金が彼らの懐に納まっているのはあまりにも許せない。しかし、批判どころか俺には時にいじめっ子、時に理想ばかり掲げる調子者にしか見えない民主党が政権をにぎることはあまり肯定的には捉えられない。イチ首相がバッシングを承知した上で、自民党を守るために覚悟を決めたその座を、批判と実現に疑問の多いマニフェストを掲げるだけの人が奪うというのは俺としては納得できない。


 なんてこんな考えが結論になるとは思わなかったけど、結局メディアに踊らされてるんだろうか。