中学生の頃、ラジオの深夜放送をよく聞いていました。オールナイトニッポンには中島みゆき、ALFEE、鶴光など、よく聞いていました。
かぜ耕士の「たむたむたいむ」もよく聞いていました。
「死よおー」
死よおー 死よおー おまえはいつやってくるんだ
早くちゃいやだぞおー
ゆっくりどこかで 待っていてくれよおー
おれはまだ生きたいんだよ
やることがたくさんあるんだ
恋もしたい、夢も見たい
お礼もしたいんだよ
いっぱい いっぱい
「長い道」
遠く長い道を歩いていきたい
どこまでもどこまでも
そこには幸福な世界がある
そこには夢の世界がある
さあ みんなで歩いていこう
昭和49年2月15日、「何でもしゃべろう三十秒」の中で、筋ジストロフィーたいう難病にかかった甲山政弘君の詩が紹介されました。それを契機として様々な反応を生んだ。
「本当のやさしさって何だろう❔」
深夜放送でいろいろな意見が、ありました。
その中で
私の兄の友人に身体障害の人がいます。その方は、大事な両足は膝から切断しています。つい半年前までは、普通の人以上の運動神経を持つサッカー選手としても将来は期待されていたようです。とっても明るい誰からも好かれる人でした。
それが、下校の時、信号無視して突っ込んできた自家用車に引かれた為に両足はみじめに切断されてしまいました。
その方のご両親もクラスメートも深く同情しました。クラスメートも学校をあきらまなければならない彼の為に学校の話を控え、もちろんスポーツの話などしなかったそうです。
あんなにスポーツで鍛え上げた素晴らしい精神の持ち主のその方は、同情されればされるほど、取り乱してしまいました。
私の兄さんは、ずっと以前からその方と親友でした。その兄さんが、その方にしたこと、簡単なようでとても難しい行為だと私は思います。
参考書を手放さないような兄さんはその方に学校の話、スポーツの話をしに出かけて行くようになりました。退校しなければならないというのに、兄さんは、ノートのコピーをいつも届けていました。
ごく普通に普通の人として彼を扱ったんだす。だから、彼は兄さんにしか心を開かなかったようです。
私の兄は立派だと思います。
突然の不幸に、突然の同情、そんなことの、どれだけ無意味なのか、みんなには分かっているのかしら❔
という文章を書いた方、大学で福祉を学んでいると書いてありました。
そういう学問は面白いなと思いました。沢山、大学で社会福祉を学ぼうとした思いは、ありますが、かぜ耕士さんの「たむたむたいむ」を聞かなかったら今の私はありません。深夜放送の本「各駅停車の青春に」が、私が、いろいろ引っ越しをしてもずっと🏘️においてある為に
先程の方の文章の要旨を書きました。
なお、甲山政弘樹君は昭和49年7月11日に17歳という若さで永眠しました。心からご冥福を祈ります。
と「各駅停車の青春に」に書いてあります。