車をとめて

カーステレオから流れてきた

平井ケンの歌に

しばしの時がながれた

赤いブレーキランプがいくつも

灯りをともし


ハンドルを握りなおし

思いを前に

たどっていく


ながれた月日に

懐かしさと後悔のしずくが

胸を濡らす


60秒間のまたたきが


信号が青に変わり

車が走っていく


そうか

今日ももうすぐ終わるんだ

僕をまっているのは500mlのビール缶


夜の眺めが僕を悩ましく誘う

でも

帰ろう

帰るしかないんだ