コロナ in レソト そして日本へ・・・ | アフリカ・レソトからLumela!

コロナ in レソト そして日本へ・・・

Lumelang…

 

気づけば、あっという間に2か月もあいてしまいました。

コロナの影響で、レソトも3月末からロックダウンが始まりました。

不幸中の幸いなのか、まだレソトにコロナが入ってくる前に、

お隣の南アフリカがロックダウンしたため、おのずとレソトもロックダウンとなり、

コロナがレソトに入らないまま、感染者ゼロのまま、約1か月半が過ぎました。

 

しかし、今月(5月)初めにこのロックダウンが緩和され、

外国在住のレソト人たちが、数百人とレソトに帰国し、そのうち、コロナ陽性者が2名出てしまいました。

世界的に見れば、まだこれだけコロナ陽性者が少ない国もまだ珍しいと思うけれど、

国が小さい上に南アに頼り切りの医療事情を考えると、たとえ2人でも出てしまったことは、

レソトの人々にとって、やはり不安な出来事です。

 

現時点では、レソトは自国での検査をしておらず、

(中国のセレブから大量の検査キットの寄付があったはずですが、

これは国の要人に配布してしまい、無くなってしまったという噂・・・)

毎回、南アフリカへ検体を送り、2週間くらい経ってようやく結果が分かるという状況。

その間、帰国者の自主隔離がきちんとなされているかは、ちょっと謎で、

結果待ちの間に拡がってしまうのではないかと、ちょっとドキドキしています。

 

とはいえ、日常は、いたって平和そのもの。

マスクの着用は義務付けられていますが、それさえ守れば、

自由に街中を歩き回れるし、買い物もできます。

レストランも、テイクアウトのみ許可されたため、

外食ができないストレスも、少し緩和されました。

 

そして・・・

私事ですが、このタイミングで初めての妊娠・・・

つわりとロックダウンが同時にやってきて、死ぬように生活しておりました。

5月に入り、ようやく、ロックダウンも緩和され、私も安定期に入ったのですが、

まだまだ、コロナも予断を許さぬ状況の上、私は高齢出産となりリスクも高いため、

やはり日本で出産しようと決めました。

 

このタイミングでの帰国は、賛否両論あるとは思うのですが、

でもやっぱり私には赤ちゃんの命が一番大事。それを優先させて決断しました。

帰国後は、きちんと14日間の自主隔離も守り、日本の人たちに迷惑をかけないよう、

そして私も無事赤ちゃんを守り、日本に戻れるよう精一杯努力したいと思います。

 

とはいえ、レソトは南アフリカに囲まれているので、日本に帰るには、

必ず南アフリカを通らなければなりません。

しかし、南アフリカは、現在も引き続きロックダウン中。

通常は出入国ができない状態の上、国際便の運航も、基本的には停止中です。

ここで、本当に頼りになったのが、在南ア日本大使館。

隣国のレソトやエスワティーニ(旧スワジランド)も兼轄してくれています。

 

ロックダウン中での帰国のため、日本へのチャーター便や

例外的に認められたカタール航空の臨時便情報を、随時教えて下さったり

(おかげで、早めに予約できたので、安くカタール便を予約できました)

南アフリカとレソトの両国に、私の出入国許可の取得をテキパキと対応してくださいました。

さらには、レソトから南アフリカへの交通手段がない中、

片道6時間かけて、プレトリアからレソトの国境まで、なんとお迎えに来てくれるという・・・

担当してくださっている方が特に親切というのもあるかもしれないですが

日本人というだけで、ここまでよくしてくださるのかと、

日本人であることを本当にありがたく思いました。

 

これで、なんとか帰国のための手続きや手配が一通り完了し、

無事にカタール便が予定通り運航してくれれば、なんとか日本まで辿り着けそうです。

 

しかしながら、実はこの旅路は、妊婦にはかなり過酷な旅にはなりそうで

一つ一つなんとか乗り越えていかねばなりません・・・

私のように帰国難民となってしまっている日本人の方のためにも、

できるだけ、この旅の情報を書いていきたいと思います。

 

つづく