感想:SS(ソリッドシチュエーション)しようぜ!
こんばんは、あかつかさです。
今回のDVDは「実験室KR-13」。
「実験室」なんていうくらいですから、そりゃもうSS(ソリッドシチュエーション)全開です。
内容はといえば、新聞広告を見て実験のアルバイトに来た4人の男女が
真っ白な部屋に閉じ込められてしまうという、ごく一般的なSSストーリィです。
このDVDを見て思ったことなんですが、ホラーやサスペンスに恐怖と緊張のエッセンスを
加えるのは、やはり日常と非日常の境界線にあるのではないでしょうか。
銀河の彼方、はるか遠いスンバラリア星でマーシー三世の幽霊が大暴れしていても
それはホラーではなくSFコメディですが、治験のアルバイトに行ってみたら
正体不明組織のモルモットにされてしまう、というのは……どうでしょうか?
マーシー三世よりはずっとホラー&サスペンスだと思いませんか。
つまり、あるわけなさそうだけど、実際あるわけ……あるかも
というシチュエーションが人間に恐怖と緊張を与えるのだと思います。
そういう意味では、この「実験室KR-13」はいかにもアメリカらしい緊張感で
埋め尽くされています。謎の組織、巨大な陰謀、秘密にされた実験、テロ……
といったものですが、こういったものはあくまでもアメリカらしい緊張感なので
日本人の私にとってはやや緊張の伝わりにくい部分もありました。
また、「実験室KR-13」は「観察者主観」と「被害者主観」がコロコロかわる
SS映画でもあります。ですが、主人公が観察者サイドの人ですので、むしろ
「どの被害者が最後まで生き残るかな?」というサディスティックな
楽しみ方もできるSS映画だと思います。
見所シーンは序盤でアルバイトに来た4人のうちの1人が死ぬシーン。
「観察者」の淀みない動作に、制作者の悪意にも似た妄信的芸術性を感じます。