ちょっと鳥居の話しますね。
鳥居をくぐる時に一礼するのが正しい参拝方法のようになってますが、本来はそんなことやってなかったんですよ。
いつからかって言うと神社庁が設立されてから参拝方法として決められたと思われます。
東京都神社庁によると、目上の方のお宅を訪問するような気持ちで、一礼してからくぐるのが丁寧なくぐり方とされています。
また、参拝を終え、境内を出る際も社殿の方に向き直って一礼するとよいでしょう。
と、あります。
『しなさい』ではなく『するよいでしょう』です。
さて、では大きな神社の場合は全ての鳥居でやるのかってことですが、同じく東京都神社庁によると、鳥居は一般社会と神域を区切る結界のような意味があるとしてますので、境内地に入る鳥居ということになるでしょう。
でもこれも『やらなければならない』わけではないので、自分自身がやるやらないはともかく、人に強制するものではないでしょう。
この所、境内で観察してきたことがありまして、神職や巫女がどのようにしてるかってことなんですよ。
境内の鳥居をくぐる時に一礼しているのを見かけることはありませんでした。
もう神域に入ってるので、神域内の鳥居で一礼する必要はないということでしょうね。
ちなみにうちの産土神社では宮司も総代も境内入る鳥居で一礼しませんよ。
こういうこと書きますと、反対意見として、何が何でも鳥居では一礼しないといけないと言う方がおられます。
そういう方はご自身の思うように全ての鳥居で一礼されたらいいと思います。
こういうのも一礼してきてきてもらって結構ですので。
有名な湖中鳥居なのでおわかりですね。
高島市の最終目的地は白鬚神社です。
初参拝なんですよ。
拝殿
拝殿横から本殿
御祭神は猿田彦です。
このあたりは鵜川という地名でして、鵜川といえば猿田彦が瓊瓊杵尊を待っていた場所です。
そのためここ白鬚神社は猿田彦総本社を名乗っています。
三重県の椿大神社も猿田彦総本宮を名乗っていますが、椿大神社はいわば猿田彦の終演地でしょうから、北野天満宮に対する太宰府天満宮のようなものでしょう。
狛犬
手水舎
本殿後ろのこの石段の上は上の宮と呼ばれる境内社エリアがあります。
上の宮
豊受大神宮
皇大神宮
八幡三社
真ん中に八幡神社、左右に高良神社と加茂神社です。
さらに。
向かって左より、天満宮、浪除稲荷社、寿老人社、鳴子弁財天社です。
さらに上へ。
白鬚神社での一番のお目当ての岩戸社。
古墳の石室前に社を建て、天の岩戸として奉祀しているとのことです。
中を覗きます。
暗くて見えないし、フラッシュも届きません。
なので撮った写真を編集して確認しましたよ。
真っ暗でも写真としては撮れてたってことですよね。
中になんかあるようなないようなですが。
岩戸社のさらに上には磐座があります。
この磐座、猿田彦の磐座かと思いきや、女性であるとの情報があります。
そうは見えないんだけどな。
岩戸社上のこれらの岩が男性だというのですが、真ん中のかな?
神社のホームページにも書かれてませんし、白鬚神社とは関係のない磐座だという話もあります。
さらにここより上の山中は磐座だらけのようですので、神社と関係がないと言うのなら、大山咋とかの磐座かも知れません。
下りてきまして若宮神社。
御祭神 太田命です。
猿田彦の別名または御幼名とも裔孫とも云われているようです。
若宮なら裔孫に一票かな。
僕は磐座目当てでしたが、多くの観光客は湖上大鳥居が目当てのようです。
しかし神社と鳥居の間の道路には信号はおろか横断歩道もありません。
しかもひっきりなしにかなりのスピードの車が走ってます。
時速60キロ以上は出てる車ばかりなので、ここを渡っての事故が多いため、横断禁止になっています。
それでも横断する輩が後を絶たないので、歩道の策を高くしたり、境内に藍湖白鬚台と名付けられた鳥居を見るための場所が設けられたのですが、それでもこの道路を渡る者が絶えません。
障がい物のない鳥居の写真を撮りたい気持ちはわかりますが、あんたらがルールを守ってる人たちの障がい物になってるんやってことを肝に銘じてほしいです。
僕はそこまで写真に拘らないので、この先まわりに迷惑をかけていくだろう人たちを含めた湖上大鳥居の写真で大丈夫です。
あとこれは僕の考察なんですけど、宮島の厳島神社と違って、この鳥居は猿田彦神社参拝のための鳥居ではないんじゃないかと思ってます。
こちらから見ると鳥居の先に見えるのは沖島なんですが、そこを拝する一の鳥居なんじゃないかと思っています。
いつか沖島にも行って確認したいなと思っております。
このところフリーの御朱印帳を常備していないため、いただく帳面が無くて御朱印をもらわないことが多かったんですが、ここのは欲しかったので書き置きでいただきました。
御朱印としての安定感ばっちりですからね。
サボりまくってたため日数を要しましたが、これにて高島市の神社めぐりはおしまいです。