生玉さんと干支のお話 | 神社ぢからと寺ごころ

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寺社を通じて教わった気づきを綴ってまいります。
頂いた御朱印も順次公開していきます。
磐座とか陰陽石を探すほうが多くなってきてましたが、最近では街中の小社ばかり回ってる気がします。

1月9日、生玉さんの愛称で親しまれてます生國魂神社に行ってきました。

毎年もらってるわけではないのですが、空いてたら干支御朱印もらおかなと軽い気持ちで。
受付に並んではなかったのですが、出来上がり待ってる人がわりと多めでしたので、御朱印もらうのやめました。

生玉さんの干支の御朱印って一通り集めるには六十年かかるんです。

干支というのは、干と支の組み合わせでして、十干十二支のことです。

十二支は皆さんご存知の十二の動物ですが、十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十要素のことです。

この干と支の組み合わせが60通りになるから、60年で一周する。

60歳を還暦と呼ぶのは、干支が一巡するからなんです。

ここで疑問でませんか?

10種類と12種類の組み合わせだと120年かかるんじゃないの?と。

組み合わせだけを考えるならそうですが、
10✕12ではなく、最小公倍数の60になるんですよ。

ちょっとややこしくなってきましたかね?

一度深呼吸していただいて、十二支はご存知のように一年でひとつずつずれていきますよね。

十干も一年ごとにひとつずつズレていくんですよ。

ここがポイントです。

これは両方が偶数同士だからで、数の差は当然偶数。

てことは、ズレは偶数なんですよ。

2ズレますから十二支で偶数番目のものは十干で偶数番目のものとしか組み合わされないんです。

なので甲子の年はありますが、甲丑や乙子は何十年何百年たっても組み合わされることがないのです。

ちなみに甲子の年に出来たから甲子園ですね。

ついでにもう少しお話しますと、甲子は『こうし』と読みますが、音読みでは『きのえね』です。

陰陽五行に当てはめてますので、『木の兄』で『きのえ』です。

『木の弟』は?というと次の年である『乙』でして、『きのと』となります。

さきほどの組み合わせの話で言いますと、十二支で奇数番目の動物にはすべて『兄(え)』がつき、偶数番目は『弟(と)』がつくことになります。

『兄(え)』と『弟(と)』が交互に繰り返されるから、『干支(えと)』なんですね。

お。なんかうまくまとまったぞ。

さて生玉さんと言えば、境内社エリアが楽しいですよね。

こんなとこ御神木あったんやね。

向こうの鴫野社なんか並んでるぞ。
普段お詣りする人なんて少ないのにとうしたんやろ?

後日理由のひとつがわかりました。

職場の後輩が生玉さんに縁切りに行ってきましてね。

彼氏と別れるんか?と聞くと、そうではなく去年までの無意識な悪縁を切りたいらしい。

悪縁切りイコール量縁結びやでと教えますと、それマツコも言ってましたよと。

マツコの番組で、悪縁切りとか良縁結びのことやってたらしい。

それで生玉さんの鴫野神社に列ができてたんかな?

これに限らずマツコは影響力すごいね。
 
その後輩は生玉さんの干支御朱印から御朱印デビューしたそうで、色々調べて行きたい神社があるらしい。

そんな質問に即答してたら、引かれましたわ。

さて、今回新年のご挨拶に来たのは実はこちら家造祖神社です。
去年、家の建て替えでお詣りさせめもらってたので、無事建って住んでますよと言うことで。

では帰ろかなと思ったら、あれ?前からあったかな?
ずっと見落としてたたけかも知れませんけど、見てきましょ。

社殿新しいね。

八兵衛大明神だそうです。

この手水も近年のものでしょうけど、センスいいよね。
てことで、生玉さんはこれでお終いです。

あ、そうそう、その後輩は次に鎌八幡に鎌打ち込みにいきたいようです。

よほどの悪縁を実感しているようです。

そして御朱印集よりも御朱印帳のほうに興味が出てきたようです。