オイラの部屋にあるマンガの紹介。

望月峯太郎の「座敷女」です。
「座敷女」は、1993年に週刊ヤングマガジンに短期連載されたホラー作品で、コミックは全1巻で発売されました。

アパートで一人暮しの大学生・森ひろし。
ひろしはある日の真夜中、隣の部屋のドアをしつこくノックし続ける音に気付く。
自分の部屋のドアを少し開け覗いてみると、ロングコートを着た背が高く髪の長い女が立っていた。
後日、隣の部屋にまた女がやってくるが、やはり誰も居ない。
すると、女は今度はひろしの部屋を訪れ、隣の部屋に電話をかけたいから電話を貸して欲しいと言う。
ひろしは、関わりたくないと思いながらも、電話を貸してしまう。
その女は「サチコ」と名乗り、その日を境にひろしに対して、常軌を逸した付きまとい行為をするようになる。
サチコの異常な行動はエスカレートし、ひろしの周りの人たちまで巻き込まれ、ひろしは次第に追い詰められていく。

サチコの姿も不気味ですが、主人公が精神的に追い詰められていく様子が怖い、ストーカー系のホラーです。
日本では、ストーカーという言葉は1999年に起きた西尾市ストーカー殺人事件と桶川ストーカー殺人事件から一般的になり、2000年にストーカー規制法が制定されましたね。
なので、座敷女が連載された1993年にはまだストーカーという言葉は世間一般には知られていなくて、座敷女を読んだときには今までにないタイプの恐怖を感じましたね。
座敷女は、日本のストーカー系ホラーの先駆的存在のマンガですね。