オイラの部屋にあるマンガの紹介。

「ジョジョの奇妙な冒険」第3部です。

第3部「スターダストクルセイダース」

甦ったディオと、ジョースターの血統の因縁の対決の物語で、長距離を旅するロードストーリーになっています。
第2部の主人公ジョセフ・ジョースターの孫で、日本の高校生・空条承太郎が主人公。
この第3部から、スタンド(幽波紋)という超常的な精神エネルギーを具現化した守護霊のような存在を操り戦います。

吸血鬼と化したディオ・ブランドーと、波紋の戦士ジョナサン・ジョースターとの戦いから100年近く経ったある日、トレジャーハンターにより沈没船から棺桶が引き上げられる。
すると、棺桶からディオが現れ、トレジャーハンターを惨殺する。
ディオは、100年前の戦いでジョナサンにより頭部だけとなり、絶命したジョナサンに抱き抱えられながら海底に沈んでいった。
しかし、頭部だけになったディオはジョナサンの体を乗っ取り、海底に沈む棺桶の中で100年間も生き延びていたのだった。

1988年の日本。
承太郎は悪霊にとり憑かれたと言い、自ら留置場に閉じ込もっていた。
そこへ、祖父のジョセフとその友人モハメド・アヴドゥルが訪れ、その悪霊の正体は精神エネルギーが具現化したスタンドだと説明する。
ジョセフは、ジョナサンの体を乗っ取ったディオがスタンド能力を得たことで、ジョナサンの血を引く自分たちもスタンド使いとなったのだと伝える。
留置場を出た承太郎は、転校生の花京院憲明からスタンド攻撃を受けるが返り討ちにする。
花京院はディオに洗脳されていた。
数日後、承太郎の母親でジョセフの娘であるホリィが、自らのスタンドを制御出来ずに衰弱し倒れる。
ホリィを救うには、ディオを倒しジョナサンの体からの影響を断つしかない。
ジョセフの念写能力と、洗脳の解けた花京院の話により、ディオがエジプトにいることを突き止める。

ホリィをスピードワゴン財団に預け、承太郎とジョセフはアヴドゥルと花京院と共にディオを倒すためにエジプトに向けて旅立つが、ディオの手下のスタンド使いの攻撃により飛行機が墜落。
香港に到たどり着いた承太郎たちは、妹を殺した仇を探しているスタンド使いジャン=ピエール・ポルナレフを仲間に加える。
飛行機や船での移動は無関係の人たちを戦いに巻き込むと判断し、陸路でエジプトに向かうことに。
敵のスタンド使いと戦いながらインドに到着した承太郎たちは、そこでポルナレフの妹を殺したJ・ガイルと遭遇。
ポルナレフは、J・ガイルを倒し妹の仇をとるが、その後も承太郎たちに同行することにする。

承太郎たちは、敵スタンド使いと戦いながら、パキスタン、紅海を経由しエジプトに到着。
スピードワゴン財団が連れてきた、スタンド能力と高い知性を持つ犬・イギーが仲間に加わり、エジプトを北上する。
さらに強力なスタンド使いと戦いながらカイロに到着した承太郎たちは、100年前から続く因縁を終わらせるため、ディオが潜む館に向かう。

承太郎のスタンド「スター・プラチナ」
筋肉質な戦士の様な姿をした人型スタンド。
桁外れなパワーとスピードが武器の近距闘型で、超精密で正確な動きも得意とする。
隠された能力があり、ディオとの戦いで覚醒する。

ジョセフのスタンド「ハーミット・パープル」
イバラの形をしたスタンドで、探索・探知・念写の能力を持ち、機械類に入り込み操ることもできる。
触手の様に自在に動かせ、ムチのように攻撃したりロープのように縛ったりもできる。

アヴドゥルのスタンド「マジシャンズ・レッド」
猛禽類の頭部に人型の体をし、下半身には炎を纏っている。
鉄をも溶かす灼熱の炎を放出し自在に操る近中距離型のスタンド。

花京院のスタンド「ハイエレファント・グリーン」
緑色の体に網目状の白い筋を纏った人型スタンド。
紐状になり活動できる遠隔操作型で、100m以上離れても活動可能で、狭い隙間や人体に入り込める。
パワーは無いが、破壊力のあるエメラルドスプラッシュというエネルギー弾を発射できる。

ポルナレフのスタンド「シルバーチェリオッツ」
中世騎士の様な甲冑を纏った人型スタンド。
手に持ったレイピアで切り裂くことが得意な近距離型で、スピードと精密な動作に優れている。
甲冑が破壊されても本体にダメージは受けないが、甲冑が無い状態で攻撃されるとダメージを受ける。
しかし、甲冑を脱ぐとスピードが上がり、残像を残すほど高速で移動する。

イギーのスタンド「ザ・フール」
マスクを被った犬型のスタンドで、翼があり後ろ足が車輪になっている。
砂状に変化し、砂を操ることが可能で、物理的な攻撃ではダメージは受けない。
空も飛べるが、パワーは無く重いものは運べない。


第1部の主人公・ジョナサンは紳士的で真面目、第2部の主人公・ジョセフはすぐカッとなり喧嘩っ早くチャラいタイプ、そして第3部の主人公・承太郎は硬派な不良番長といった感じです。

様々な能力を持つスタンド使いたちは、それぞれ戦いに相性や向き不向きが有り、戦闘が只の力比べや技比べではなく、心理戦や頭脳戦の要素が強く出ていて、駆け引きが面白く読んでいて引き込まれます。
第3部は、週間少年ジャンプでは1989年3月から1992年4月まで連載され、ジャンプ・コミックスでは12巻途中から28巻途中、文庫版では通しで8巻から17巻までで「スターダストクルセイダース」として全10巻に纏められ発売されています。