今回はBリーグ29節から秋田ノーザンハピネッツとサンロッカーズ渋谷のカードをピックアップ。


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ともに苦しんだシーズン序盤がありながら中盤から徐々に成績を上げてワイルドカード争いをしている同士の試合は2日続けてロースコアの展開になった。



1戦目


秋田は古川と田口が序盤から好調でFGパーフェクトで決めるなどTOが大量に出てしまうもリードから入る。


渋谷はオフェンスの調子が上がらないながらTOを秋田に引き続き大量に出させて失点を抑えたことで逆転。


後半に入ると秋田がTOを極力減らしつつアウトサイドシュートを7割以上の超高確率で決めて再び逆転。


渋谷は秋田にORを大量に取られるが、ディフェンスからリズムを掴んでミドルやペイントアタックで着実に得点すると5点差で制した。


チームスタッツは3Pが秋田8/25で32%、渋谷は5/18で28%と確率と成功数で秋田が上回った。


2Pは秋田17/34で50%、渋谷は22/42で52%と確率と成功数で渋谷が上回った。


FG全体では秋田が25/59で42%、渋谷は27/60で45%と確率と成功数で渋谷が上回った。


FTは秋田が6/11で54%、渋谷は10/14で71%と確率と成功数で渋谷が上回った。


EFGは秋田が49%、渋谷も49%で効率面では互角だった。


リバウンドは秋田がOR14本のトータル39本、渋谷はOR8本のトータル30本で秋田が優勢だった。


TOは秋田が15個、渋谷は7個で秋田はミスが多すぎた。


その他気になるスタッツとしてTOポイントは秋田4点に対して渋谷20点と莫大な差になった。


セカンドチャンスポイントは秋田5点に対して渋谷11点と秋田は大量のORを活かせなかった。


個人では秋田の田口が好調なシュートタッチからチームハイの20点と2リバウンドで得点を牽引。


古川はカットやシュートなどで18点と3リバウンドに2アシストを記録。


勝った渋谷は帰化選手のジョシュ・ホーキンソンがシュートやダイブなどでゲームハイの21点とチームトップの9リバウンドに1アシストで2部門トップの活躍。


ベンドラメはドライブやミドルなどで16点と1リバウンドに3アシストで貢献。




2戦目


秋田は序盤トランジションやハーフコートでシューティングが冴えるが、タイムアウトから渋谷に建て直され勢いを持続できず。


渋谷はミドルなど難しいシュートを高確率で決めつつ前日同様にTOを誘発するディフェンスでリードを広げる。


秋田はアウトサイドシュートを折角高確率で決めても依然TOの多さから自らの攻撃チャンスを減らした上に相手に攻撃機会を与えてしまう。


渋谷はなんと4QのFG成功が1本のみとオフェンスの停滞を受けるが、チームの持ち味のFTで着実に得点しつつディフェンスで抑えて1点差で連勝した。


チームスタッツは3Pが秋田11/29で38%、渋谷は8/19で42%と確率は渋谷で成功数は秋田が上回った。


2Pは秋田が13/30で43%、渋谷は14/35で40%と確率は秋田で成功数は渋谷が上回った。


FG全体では秋田が24/59で41%、渋谷は22/54で41%と確率は同じで成功数は秋田が上回った。


FTは秋田が4/6で67%、渋谷は13/17で76%と確率と成功数で渋谷が上回った。


EFGは秋田50%、渋谷48%で効率面では秋田が上回った。


リバウンドは秋田がOR9本のトータル36本、渋谷はOR5本のトータル32本で秋田が優勢だった。


TOは秋田17個で渋谷は12個と秋田はまたしても多すぎた。


その他気になるスタッツとしてファストブレイクポイントが秋田8点に対して渋谷2点。


TOポイントは秋田10点に対して渋谷17点だった。


個人では秋田のタナー・ライスナーがシュートを高確率で決めてチームハイの17点と7リバウンドに1アシストで活躍。


古川はシュートやカットなどで12点と1アシストを記録。


勝った渋谷はベンドラメがシュートやドライブなどでゲームハイの20点と1リバウンドに2アシストで活躍。


ライアン・ケリーはシュートやドライブなどで10点とチームトップタイの8リバウンドを記録。



総括


熾烈なワイルドカード争いを繰り広げる両チームにとって大事な直接対決で渋谷が大きい連勝となった。


渋谷にとってはワイルドカードだけでなく地区枠の点でも三河と川崎が連敗したためにより大きな2勝になった。


秋田は非常に勿体ない連敗で、2戦ともTOが多すぎたのは敗因の主要因と言える。


1戦目では渋谷にTOから20点も取られており、2戦目でも17点と減ってるとはいえロースコアゲームで痛い失点には変わりなかった。


2戦目のファストブレイクポイントは渋谷が僅か2点なのでTOからブレイクは出されていないのにハーフコートからきっちりポイントに繋げられているのはTOを出してしまった重みが表れている。


また、2戦通して秋田はオン3の渋谷相手にリバウンドで優位に立っており、1戦目では14本もの大量ORがありながらセカンドチャンスポイントは5点のみと折角のチャンスを活かせなかった。


逆に渋谷は2次、3次と連続攻撃を上手く防いだのは見事だった。


ロースコアな展開だけにFTも重要になるところで、渋谷は持ち味であるリーグ上位のFT%通りFTでしっかり得点出来たのも秋田との違いになった。


この連敗で秋田はプレイオフがかなり厳しくなってしまった印象。


やはりシーズン最初でクロケット、ベイカーで始まった時の黒星は響いてしまった。


渋谷も秋田より可能性があるとはいえ、三遠に連敗したのは痛く、秋田と同じくマカドゥの代役がギブスでなければ序盤の黒星先行も違う結果だったかもしれない。


渋谷は外国人選手の入れ替えもなかったのでチーム的には今のチームで勝てるという判断なのだと思うが、終盤戦で秋田ともども逆転してプレイオフに出られるのか注目したい。