今回はBCLプレイオフ決勝からテレコム・ボンとハポエル・エルサレムのカードをピックアップ。


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ともに国内リーグでも上位同士で、特にボンはドイツ2強を抑えて首位という驚くべき強さでBCLでも順調に決勝まで上がってきた。


1Q


ボンはFG35%と苦しむが、ディフェンスで相手の得点を抑えつつ相手の大量TOから得点に繋げて先行する。


エルサレムはアウトサイドシュートが全くはいらず、インサイドでも抑え込まれFG21%から7点に留まり7点ビハインドで終える。


ボンはショーツのドライブ、ウォードのC&F、マルコラムのドライブ、ホーキンスの3P、ハレーラのドライブ、ショーツのトランジション3Pで得点。


エルサレムはメジェリスのポストプレイ、カリントンのFT、ハンキンスのプットバック、カリントンのドライブで得点。


2Q


ボンは再びエルサレムの大量TOからイージーな得点を重ねてFG56%と順調に確率を上げてリードを広げる。


エルサレムは3P4割以上で決めて2P8割以上とFGは絶好調だったが、折角多く貰ったFT33%でしか決められず9点ビハインドに広がって折り返し。


ボンはマルコラムのカット、ショーツのプルアップミドル、スティールからウォードのブレイク、ショーツのプルアップジャンパーとトランジションからの3点プレイ、ウィリアムスのプットバック、ホーキンスのカットから3点プレイ、ケッセンズのFT、ハレーラとディレイニーの3Pで得点。


エルサレムはコーネリアスのC&S3PP&Rからハンキンスのダイブ、スミスのプルアップミドル、ランドルフのミドルと3Pとフローター、ブレイジャーのコーナー3P、ランドルフのFT、メジェリスのカットで得点。


3Q


ボンは3P5割で決めてFTも多く貰って得点源にするも2Pの調子が上がらず詰められる。


エルサレムは2Pの確率こそ4割に留まるが、3PパーフェクトにFT7/9と得点源を2つ確保して2点ビハインドにまで詰める。


ボンはショーツのドライブ、ウィリアムスのカット、ホーキンスのFT、ハレーラの3P、ホーキンスのポストフック、ハレーラのトランジション3P、ホーキンスのFT、ショーツの3P、カリントンの3Pで得点。


エルサレムはランドルフのFT、ハンキンスのティップイン、ランドルフのFT3P、メジェリスのプットバック、ハンキンスのFT、メ、ジェリスの3P、ランドルフのプットバック、スミスの3Pとドライブで得点。


4Q


ボンはFG31%と苦しむが、ORを大量に獲得してFTで地道に得点を伸ばしつつTOを出さず反撃の芽を摘む。


エルサレムもFG36%と苦戦しFTを多く貰って繋げるが、ボンにFTを与えすぎたことが響いて7点差での敗北となった。


ボンはショーツのドライブと3Pとプルアップ2P、マルコラムのカット、ウォードのFT、マルコラムのドライブ、ショーツとウォードのFTで得点。


エルサレムはカリントンのFT、ブレイジャーのプットバック、メジェリスのバンク3P、ランドルフのドライブから3点プレイ、カリントンとランドルフのFT、ランドルフのプルアップミドルで得点。


チームスタッツ


チームスタッツは3Pがボン8/2631%、エルサレムは9/2339%とエルサレムが成功数と確率で上回ったわ。


2Pはボンが18/3650%、エルサレムが15/3247%とボンが成功数と確率で上回り3Pの借金を貯金に変えた。


FG全体ではボンが26/6242%、エルサレムが24/5544%と成功数はボンだが確率はエルサレムが上回った。


FTはボンが17/2277%、エルサレムは16/2661%と確率と成功数でボンが上回った。


リバウンドはボンがOR14本のトータル34本、エルサレムはOR16本のトータル41本とエルサレムが圧倒していた。


TOはボンが僅か6個でエルサレムは14個と大きな差があったことがFGAの差にも繋がった。


個人スタッツ


個人ではボンのTJショーツがドライブやシュートにFTと全て絶好調でゲームハイの29点と1リバウンドに3アシストでMVP文句なしの大活躍。


ジャボンテイ・ホーキンスはシュートたオフボールでの合わせにFTパーフェクトで13点と2リバウンドの1アシストで貢献。


負けたエルサレムはリヴァイ・ランドルフがシュートやアタックから得たFT11/15などでチームハイの27点と6リバウンドに2アシストで得点を牽引。


マレックス・メジェリスはシュート中心に12点と6リバウンドを記録。


総括


互いにFTが大きな得点源になるなどFGでの得点に苦しんだ試合だったが、ディフェンスでそうなるように仕向けたボンが1枚上手だった。


特にボンのウイング陣のディフェンスが素晴らしく、ローテーションやカバーリングをしっかりこなして24秒やタフショットを強いたのは流石だった。


それに加えてボンはTOがほとんど出ず、得点の動かない展開でポゼッションをしっかり確保したのも大きかった。


エルサレムはTOが大量に出た代わりにORを大量に取ってある程度カバーするようにしていたが、ORからの得点は多くてもそれ以外でのハーフコートオフェンスでボンのディフェンスを崩すのは終始苦戦した。


エルサレムはFTの確率もいまいちだったのも痛い部分であり、しかも不用意なファウルか不要なFTを与える場面も多かったので追い付けるチャンスを離されるきっかけにされてしまった。


ボンの落ち着いたプレイは流石国内で2強を抑えて首位に立っているチームであり、引っ張ったショーツ以外の選手も素晴らしかった。


これで今季のBCLは国内でも実績を残しているボンが優勝で妥当と言うべき結果に終わった。


ショーツやハンキンスのように大ブレイクした選手も多く、予想は3チーム中2チームがベスト4入りしてボンの躍進は予想出来なかったが今季のBCLも楽しかった。


個人的に選ぶ今季のBCLベスト5


PG TJショーツ

SG リヴァイ・ランドルフ

SF マーキス・マクダフィー

PF ガブリエル・オラセニ

 ザック・ハンキンス


としたい。


他にもラグランドやデンモン、ビランやサリンなど数多く優秀な選手がおり、日本で見たい選手も多いのでいつか来日が実現する上位選手が増えることに期待したい。