今回はユーロカッププレイオフQFからホーベントゥートとハポエル・テルアビブのカードをピックアップ。
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スペインからの参戦で個人的注目チームだったロンドンを倒して上がってきたホーベントゥートとイスラエルから参戦でイタリアのヴェネツィアを倒してきたテルアビブの試合は出だしで勝敗が決まった。
1Q
ホーベントゥートは40-70-100の素晴らしいシューティングスプリットで序盤から順調に得点し11-0のランで大量リードを得る。
テルアビブはアウトサイドが全滅でインサイドでもフィニッシュに苦しみ15点ビハインドで終える。
ホーベントゥートはヴィーヴェスのフローター、パーラのポストフック、キックアウトからヴィーヴェスの3P、P&Rからバーガンダーのアリウープ、パーラのカット、トミッチのブレイク、ブスケツのカットから3点プレイ、フェリスのフローター、トミッチのFTとポストフックで得点。
テルアビブはジナットのゴール下、マクレーのプルアップミドル、マンフォードのFT、マクレーのステップバックミドルで得点。
2Q
ホーベントゥートはFG確率が急落して得点ペースも落ちるが、ディフェンスで失点を抑えたおかげで貯金もありリードは譲らず。
テルアビブは依然としてアウトサイド、インサイドともに確率が低いままで詰めても11点ビハインドで折り返し。
ホーベントゥートはトミッチのFT、ブスケツのプットバック、トミッチのC&F、ブロジヤンスキーの3P、バーガンダーのダイブ、ガイのプルアップミドル、ヴェンチュラの3P、バーガンダーのダイブで得点。
テルアビブはオヌアクのプットバックから3点プレイとハイローからのフィニッシュ、マクレーのティップイン、オヌアクのカット、マクレーのドライブから3点プレイ、ブラウンのC&S3P、マクレーのフェイドアウェイ、ブラウンのトランジション3P、ジナットのブレイクで得点。
3Q
ホーベントゥートはFGが4割を切って苦しむが、FTはパーフェクトで決めて何とか得点源にする。
テルアビブは3Pが入らなくてもFTと2Pがともに8割以上の高確率で決まって9点ビハインドまで詰めて最終Qへ。
ホーベントゥートはフェリスの3P、ブロジヤンスキーのC&F、ガイのFT、ブロジヤンスキーの3P、トミッチのFT、ブロジヤンスキーのカットとプットバックとFT、トミッチのC&Fで得点。
テルアビブはジナットのドライブ、マクレーのミドル、マンフォードの連続ブレイクとFT、ジナットのドライブとFT、マクレーのドライブとカット、トコトのミドルで得点。
4Q
ホーベントゥートはFGが2割前半にまで下がり、逆転圏内まで猛追されるがFTを15本も貰って全て決めるなど逃げ切りの得点源にして追い上げをかわす。
テルアビブもFG3割前半で12本もらったFTが追い上げの原資となるが、相手にもFTを与えすぎたのが原因で8点差で敗退となった。
ホーベントゥートはトミッチとブスケツとのFT、バーガンダーのプットバック、ガイとブロジヤンスキーのFT、フェリスのドライブ、パーラの連続FTとコーナー3Pで得点。
テルアビブはマンフォードのブレイクから3点プレイ、トコトとマクレーとブラウンのFT、ブラウンの連続3P、パーラのFT、マンフォードのドライブ、ブラウンのFTで得点。
チームスタッツ
チームスタッツは3Pがホーベントゥート6/21で29%、テルアビブは4/22で18%と両チーム低確率だったが、ホーベントゥートが確率と成功数で上回った。
2Pはホーベントゥートが19/42で45%、テルアビブは22/45で49%と2Pではテルアビブが確率と成功数で上回った。
FG全体ではホーベントゥートが25/63で40%、テルアビブは26/67で39%と確率はホーベントゥートで成功数はテルアビブとなったが、FGでの点数は同じだった。
FTはホーベントゥートが26/26でパーフェクト、テルアビブは18/21で86%とテルアビブも高確率ながらホーベントゥートが素晴らしかった。
リバウンドはホーベントゥートがOR10本のトータル40本、テルアビブはOR11本のトータル35本でテルアビブが優勢だった。
TOはホーベントゥートが11個、テルアビブは9個でお互いシュートが入らないだけでミスは少なかった。
個人スタッツ
個人ではホーベントゥートのウラジミール・ブロジヤンスキーがシュートやオフボールでの合わせなどでチームハイの16点と7リバウンドに2アシストで活躍。
アンテ・トミッチはポストプレイやフィニッシングなどでチームハイタイの16点と5リバウンドに5アシストでマルチに貢献。
負けたテルアビブはジェイコバン・ブラウンがシュートやドライブからFTに繋げてゲームハイの21点と4リバウンドに4アシストで活躍。
ジョーダン・マクレーはドライブやミドルなどで17点と5リバウンドに2アシストを記録。
総括
お互いディフェンスが凄く良かったわけではなかったこともあり、TOが少なくシュートに持っていける機会は多かったが、最後の決める部分で共に苦戦した。
ホーベントゥートはビッグマンにバーガンダー、トミッチ、ブロジヤンスキー、エレンソンと強力かつタイプの違う選手が揃っており、ここでアドバンテージを得た。
特にトミッチのポストアップは誰がマッチアップしてもミスマッチになってしまうのでテルアビブはダブルチームに行かざるを得ず、ブロジヤンスキーにスペースを与えてしまう結果になり合理的だった。
テルアビブは逆にマクレー、ブラウンとバックコート陣が強力なスコアラーでこちらでアドバンテージを取っていたが、シュートが決まらない分FT勝負になって全て決め切ったホーベントゥートが勝利した。
26本打ってパーフェクトは見事であり、テルアビブは1度逆転したのにFTを与えすぎて再度離される結果になった。
これでテルアビブはユーロカップ敗退となり、ホーベントゥートは準決勝でグランカナリアとのスペインダービーに向かうことに。
反対側ではプロメテイとテレコムがぶつかるが、プロメテイがRSトップもそうだが、プレイオフでここまで勝ち上がるのも想定していなかったので驚いている。
スペインダービーはACBでも見られるカードなので新鮮味はないが、どこが優勝するかは読めないので準決勝も楽しみにしたい。