今回は現地10月8日開幕のギリシャ1部リーグGBLの注目チームについて。


GBLはオリンピアコスとパナシナイコスが絶対的2強として君臨しており、10年以上2強がリーグ優勝を支配している。


決勝カードもオリンピアコスが懲罰で降格していた時期を除いて両チームの対決が恒例であり、最近の直接対決ではパナシナイコスが優勢気味。


しかし、以下ユーロリーグ記事『ユーロリーグ22-23 注目選手』今回は現地10月6日に開幕するNBAを除いたら最高峰であるユーロリーグの注目チームや注目選手、予想について。今季のユーロリーグは5強チームの一角だったCSKA…リンクameblo.jp


でも触れた通りパナシナイコスはカラテス離脱以降に予算が減ったのかロスターのランクダウンが進んでおり、逆にオリンピアコスは1部に復帰して以降も予算が増えたのかタレント力を増すなどして昨季はオリンピアコスが優勝だった。


それでもギリシャ国内ではパナシナイコスはオリンピアコス以外のチームと比べたらまだまだ別格の選手層を誇るチームなので2強以外が優勝するにはプレイオフで決勝の前に両チームが潰し合わない限り相当難しい。


なのでRSで2強に毎年恒例のワンツーフィニッシュをさせないことが他のチームの優勝確率を上げることになる。


ただ、それさえも難しいくらい2強とそれ以外とでは圧倒的な差があるリーグなので昨季のLKLやウィナーリーグのように波乱が起こることを期待したい。


そんなGBLで個人的に注目するチームは3つ。



​オリンピアコス


2強の一角で降格から帰ってきて以前よりパワーアップした前年度王者。


今オフはシュート、ドライブともに得意でユーロバスケットでギリシャ代表としても活躍したドーシーがNBA挑戦し、日本でもプレイしたフィジカルが持ち味のマーティンなど7人が退団。


新加入はNBA6シーズン在籍したスコアリングガードのカナーン、ユーロリーグ常連チームを渡り歩くストレッチビッグのピーターズ、身体能力高くオフボールが得意なボロンボーイなど7人が加入。


残留は長身を活かしたフィニッシュ力でFG7割以上を記録したフォール、ゲームメイクに定評あるウォークアップ、ブルガリア代表で昨季のトップスコアラーだったヴェゼンコフ、ギリシャ代表でヨーロッパトップクラスのガードのスルーカスなど主力のキープに成功。


ドーシーの代わりはいないが、ビッグマンはかなり強化されたと感じる。


国内では圧倒的なタレントと選手層であり、2連覇を狙える優勝候補筆頭格と言える。


個人的注目選手はスルーカス。


ギリシャ代表ではカラテスの影に隠れて出番も活躍も想像以下だったが、ヨーロッパでもトップクラスにサラリーを貰っている選手であり、ユーロリーグでも国内でも大活躍している。


シュート、ドライブともにハイレベルでFTをもらうのも決めるのも上手い上にゲームメイク力も抜群のスーパーガード。


オフボールタイプのビッグマンが多いのでスルーカスがどれだけビッグマンの得点を演出するのか注目したい。



​パナシナイコス


オリンピアコスと共にギリシャの2強で王座奪還を狙うチーム。


徐々にオリンピアコスとは資金面やタレントで差を付けられてるような気もするが、まだまだ他のチームの追随を許さないだけの余裕はある。


今オフはセルビア代表のネドヴィッチやギリシャ代表のパパペテロウ、スコアリングガードのメイコンなど昨季の上位スコアラーが揃って抜けるなど9名が退団。


新加入はポーランド代表でユーロバスケットでスロベニア撃破の立役者にもなったポニトカ、リトアニア代表シューターのグリゴニス、中堅チームで恐ろしい得点力を見せつけたスコアリングガードのアンドリュース、NBAでも活躍していた身体能力抜群のフォワードのウィリアムス、インサイドで破壊力あるグダイティス、ドライブが強烈なベーコン、ゲームメイクもスコアリングも出来る万能ガードのリーなど12名が加入。


残留した主力は220センチでペイントを支配するパパヤニスくらいだが、新加入選手はスーパープレイヤーこそいないもののヨーロッパで実績ある上位クラスや中堅トップ層だらけでシュートの上手い選手が多く、昨季比で戦力アップと見ている。


個人的注目選手は新加入のウィリアムス。


シュートやドライブ、カットが得点パターンでフィジカルも強いフォワード。


NBA時代に短期契約で活躍していた印象が強いが、あの時くらいのインパクトが見たい。


今季もオリンピアコスと優勝争いするだろう。



​ペリステリ


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でも注目に挙げたチームで優勝争いに加わるのは難しいかもしれないが、2強以外のチームでは1番可能性を感じる。


今オフは昨季チーム2位のスコアラーだったペッテウェイなど7名が退団。


新加入はCBAで圧倒的な得点力を発揮していたデンモン、ゲームメイクが得意なフランシスコ、元クロアチア代表ビッグマンのビランなど12名が加入。


残留選手は自国選手でゲームメイクが持ち味のドミトリスなどをキープ。


新加入選手が主力かつ中心になるだろう。


個人的注目選手はビラン。


ポストプレイとダイブが得意でFTを貰うのも上手く、リバウンドも強いビッグマン。


ペイント内での強さは折り紙付きでいつか日本に来るとも数年前から思っていた。


フランシスコやドミトリスとのコンビプレイからのダイブがデンモンの次のオプションになるかもしれない。


以上3チームを注目として挙げたが、やはり2強が圧倒的すぎるので優勝予想はオリンピアコスとしたい。