今回はBリーグ開幕前総評の番外編として個別のチームではなく、今季初来日となる外国人選手を実力でランク分けし独自評価。


日本では外国人選手に得点力を求めることが多いので評価基準はオフェンスに重きを置き、予想される活躍度合と実力を基にランク付け。


また、選手層の薄いチームや下位が予想されるチームに入った選手はスタッツを稼ぎやすく、リーグ優勝の栃木で平均20点するのと最下位の新潟で平均20点するのでは難易度が違いすぎるのでその辺も考慮して評価。


段々リーグに来る外国人選手のレベルも上がっており、あからさまに悪い選手は少なくなってきているので評価は厳し目に。


知らない選手もいるので評価対象は知っている選手のみで。


チームごとの総評やプレ企画で言及した外国人選手もおり、その選手たちは改めてプレイスタイルや特徴までは詳しく書かないと思うので気になる人は1個前のまとめ記事から各記事を参考に。


​最上位レベル


ここに分類した選手はどのチームだろうと間違いなく大活躍出来ると思える実力の選手で今季初来日する選手の中でも飛び抜けていると感じるタレント選手群。


1人入るだけで大きな戦力増加が見込める、既知の選手で言うとサイズやニュービル、エバンスなどの弱点の少ないリーグトップクラスの外国人選手と同等以上のスーパーエース級の活躍をする選手と見ている。


・ロー


ローは千葉編の総評でも触れたようにディフェンスやリバウンドでは前任のダンカンと比べて不安視しているが、単純な得点力ではダンカンどころかリーグトップクラスと思われるのでオフェンスに重きを置いた今回の評価では最上位とした。


スミスと同時出場した場合の火力がどれだけ凄まじいか楽しみ。



・コブス


個人的に今季1番見たい選手で得点力ももちろん高いが、ゲームメイク力も圧倒的なので得点力のある選手のいる東京では得点よりもゲームメイクに注目したい。


得点やアシストに繋げるドライブが特に強力で日本人選手にマッチアップさせるのは酷であり、どれだけファウルを稼ぐかも楽しみな選手。



・ブバ


3人とも良い外国人選手を揃えた滋賀の外国人選手の中でも強力で、上位チームでもトップスコアラーになれるであろうスーパー外国人。


間違いなく成績が上向く滋賀でどれだけ勝ち星に寄与するか注目したい。



​上位レベル


ここに分類した選手は最上位に準ずる選手で中位以上のチームでエース格になりえるスコアラーや上位チームでも優秀なオプションになりえる活躍をすると予想している選手群。


既知の選手だとブルックスやケイあたりと同等以上であると見ている。


・モータム


リーグトップクラスのスコアラーであるロングが同じチームにいるので得点はロングに次ぐことになると思われるが、高確率のシュートや合わせからの得点は脅威。


せっかくモータムクラスの選手が来たのに3人目がマーフィーというのはやっぱり勿体無い。



・ブース


プレ企画で触れた通り過去に某掲示板で予想していた選手で日本で見たかった、活躍出来ると思っていた選手の1人。


仙台はブース以外の外国人選手がオンボールやインサイドでの得点を得意とする選手なのでオフボール寄りでシュートの上手いブースは相性が良いと思われる。


ブースにパスを供給するガードのレベルが高くない点で仙台で実力が発揮されるか不安だが、ブース自体は間違いなく実力ある選手でシーズン後には他チームからオファーが来るのではと思っている。



・カンター


こちらも過去に某掲示板で予想していた選手で実力ある選手。


活躍も間違いないと思っているので、今までと違うタイプの外国人選手を集めた秋田のバスケでカンターがどのような役割を果たすか注目したい。



・ターズースキー


ターズースキーは単純な選手の格で言えば今季初来日の選手の中で1番であり、リーグの歴史の中でもトップクラスに格が高い。


群馬編の総評でも述べたが、バルヴィンの例を見ていると同じロールマンのターズースキーが群馬でロールマンとして活躍出来るかは不安だが、実力は間違いないのでこの位置で評価。


また、ロールマンとして上手く使えなくてもバルヴィンよりポストプレイが上手いのでバルヴィンほど腐らせることにはならないと見ている。


・ヤング


最上位レベルに匹敵するほど得点能力が非常に高く、オンボールスキルの高いフォワードがファジーカスと組むのは初めてであり楽しみな選手。


ヤング自身の実力と活躍を確信しており、得点パターン多彩なヤングの加入で川崎のオフェンス面でのオン3の破壊力は大きく増すはず。



・マクリー


オールラウンドタイプのフォワードでブバとともに滋賀の得点面を引っ張るのが予想され、個人的に見たかった選手の1人。


来季他のチームのオファーが殺到する気がする。



・ブラックシアー


最上位レベルの選手に匹敵するような得点力を中でも外でも発揮出来る選手でオフェンス面では脅威。


得点力の高い外国人選手が揃う広島では飛び抜けた平均得点を記録する可能性は低そうだが、外国人選手の相性やバランス的に大活躍が期待できる。


​中位レベル


ここに分類した選手は最低でもリーグ平均以上の実力を持っており、中位以下のチームで上位オプションとして機能したり、大量得点が見込めるスコアラーではないが効率的プレイで貢献したり、順位に関係なくロールプレイヤーとして活躍出来ると思われる選手を配置。


既知の選手で言えばアレンやヒースあたりに相当すると見ている選手で、自分の中で良い選手と感じるのはこの中位レベルまで。


・トーマス


ドライブが強烈な選手で、トランジションで自らプッシュしてのフィニッシュやカットでも得点出来る。


仙台は外国人選手が3人とも良い選手でプレイスタイルもバラバラなことからバランスや相性が良いと思っているのでトーマスはかなり活躍すると見ている。


・キッド


秋田編の総評でも書いたようにドライブのスキルはあまり高くないが、シュート面では期待出来る。


昨季リーグ1位の3P%だった秋田がグリン離脱後もその座を維持できるかどうかは後任のキッドにかかっている。


・デンプス


スコアリングタイプのガードでドライブが上手く、シュートも悪くない。


富山で間違いなく得点を稼ぐと思うが、ゲームメイク能力は高いわけではないのでらマブンガやPGの抜けた富山がガードを取るならゲームメイクの上手い選手ではないのかという点で疑問符が付く。


デンプスではチームのアシストがかなり減りそうな気がするが、その予想を裏切ってほしい。


・ヒックス


ドライブとダイブが得意なフォワードでFTも貰える。


非アジアと比べたらバスケの種類が近い韓国で昨季プレイしていたので適応が早そう。


三遠では外国人選手の編成的に中を固められて苦しむことになりそうな気もする。


・メイテン


ヒックスと同じく韓国でプレイし三遠に入ったビッグマンでポストプレイやドライブ、ダイブやカットで得点する。


特にこれが強力という飛び抜けたスキルはないが、FTは多くもらえるだろう。


やはり中を固められる心配で実力以下の活躍に制限される気がする。



・ンドゥール


プレイスタイルやチームメイトにエサトン、クラークがいる関係で大量得点より効率よく得点出来る選手として期待出来る。


最大の強みがペリメーターでのディフェンスだと思っているのでオフェンスに重きを置いた今回の評価では低めに中位で評価した。


・ワイリー


テーブスとラベナのいる滋賀では豪快なダンクでの活躍が容易に想像出来る選手。


滋賀の外国人選手の中では1番トランジションに参加することになると思うのでオールコートでの活躍にも注目したい。


​並レベル


ここに分類した選手は現在のリーグで通用する最低限の実力はある、最高でもそれより上くらいの実力と見ている選手で、このクラスで3人集めたら優勝はかなり難しいだろうという感覚で個人的に評価が高くない選手群となる。


既知の選手で言えばノックスやエチェニケあたりに相当すると見ている選手で、並未満はミラーやティルマンになってしまう。


・オクイン


リバウンダーとしては優秀かもしれないが、得点力の高いローレンスとダバンテのいる三河で2人より高い得点力を記録出来るとも思えず、他のチームでもスコアラーや優秀なロールプレイヤーになれるとも思えない。


なにより、三河が強くなるために必要な選手と思えないので良い意味での裏切りに期待したい。


・ウィリアムズ


ダイブ、ポストプレイ、ドライブで得点出来るビッグマンで正直中位にしようかと悩んでいたが、FTがかなり苦手でハックなどの危険性から並に。


とはいえ中位に近いと思っている選手で昇格チームのFEで強豪の外国人選手相手にどれだけやれるか楽しみな選手。


・ディアロ


平均的なロールマン。


下位だった京都が取るべき選手とは思えない。



ここまで評価してみたが、上位に位置した選手が活躍出来ず、下位に評価した選手が活躍することも大いにあり得るので開幕後にどれだけ評価が合っているか、乖離しているのかも楽しみにしたい。


特に下位に評価した選手のサプライズ的な裏切りを期待したい。