明けましておめでとうございます![]()
気がつけば実に約1年間ブログの更新をしていませんでした![]()
ブログに書くのは初めてだと思いますが、実は私は今タイのバンコックに住んでいます。
昨年は、日本では3月に多くの方が亡くなられた東日本大震災があり現在も復興、原発事故対応で大変なことと存じますが、タイでも50年、100年に一度と言われた大洪水が雨季の終わり頃から発生してあわやバンコック中心部も浸水かというところでした。幸いにも中心部の浸水は免れましたが、中心部での浸水を回避するためにバンコック都の東西に水を流す、北側に土嚢を積んで水をせき止める、などを行ったためにそれらの地域では洪水が発生して多くの方々が不自由で大変な生活を強いられました。私はバンコック中心部に住んでいますので、飲料水などが品薄となった以外、普段と変わりない生活をしている事を大変申し訳なく感じていました。また多くの日系企業が入っていた工業団地も軒並み洪水の被害を受けてタイ国内のみならず日本を含めた海外へも供給ストップによる影響がおよびました。
2012年も世界の何処かで何かがあるとは思いますが、日本とタイにとって平穏な一年となることを祈ります。
さて、本題ですが、実はみなさん(といってもほとんど読者はいないと思いますが。。。)にお伝えしておくべきと思いブログを書くことにしました。
昨今、日本はデフレ
の状態ですが、
なぜデフレなのに円高なんだろう?
景気が低迷しているのだから、日本の経済が弱いわけで、日本の通貨である円も弱く(安く)なるんじゃないの?
と思ってませんか?
(実は私も少し前までそのように考えてました。。。)
その考え方は間違っています。デフレになると通貨の価値が一般的に上昇するようです。
具体的な例で説明しましょう。
ある時、日本で100円、アメリカで1ドルで買える消しゴムがあるとしましょう。
その後、十年間、日本ではデフレで物価下落
、アメリカではインフレで物価上昇
があり、その結果、
同じ消しゴムの値段が、日本では80円、アメリカでは1ドル60セントになりました。
ここで、同じ品物が買える各国の通貨の金額が同じ価値である(購買力平価)という考え方をします。
始めは100円=1ドルでした。
十年後は80円=1ドル60セントとなりました。
この十年間で日本の貨幣の価値は2倍となるわけです。
その結果、為替レートは100円/ドルから50円/ドルとなり、円高(貨幣の価値の上昇)となります。
円高は
「製品を輸出することによって利益を得ている日本の企業にとって減益(外貨を換金する場合の円の金額目減り)」
減益となった企業が設備投資、従業員(家庭)への給料削減
従業員が品物を買い控える、安いものを求める
品物が売れなくなる、薄利により企業の収益が減少
・・・ の繰り返しを引き起こします(デフレスパイラル)。
さらに詳しくは、wikipediaの下記ページをご覧下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
はっきり言ってデフレは良い事ありません。
wikipediaによれば日本のデフレは実に16年以上も続いているが、その原因についてはコンセンサスが得られていないとのことです。
そこで個人的に思うことは、ファイナンス教育の欠如、日本人の国民性が原因ではないかということです。
「金は天下のまわりもの」といいますが、まさにその通りだと思います。
Aさんが使うお金は、Bさんの収入となり、その収入をBさんがまた使って、Cさんの収入となります。
その繰り返しで経済活動が成り立っています。
ここで、もしBさんが得た収入をまったく使わず、タンス貯金をしたらどうなるでしょうか?
CさんがBさんから得るはずだった収入がなくなります。その分、Cさんが使うお金が少なくなります。
日本には1000兆円規模(正確な数字は忘れました)の個人資産があると言われていますが、預貯金の比率が高く、それらは金融機関が安全(と言われている)な日本国債を購入するために使われています(日本国債によって集められた資金は国の施策に使われるわけですが、ご存知の通り非常に無駄が多いわけです)。タンス貯金よりはほんの少し市場を通っているものの、経済の中をぐるぐる回っているとは言えません。特に多くの個人資産を所有している高齢者においてその傾向が顕著であると言われています。このような状況は、若い頃にファイナンス教育を受けておらず、お金を「つかう」ことを学んでこなかった事が原因であると思います。
また日本国民は農耕民族であり、一所に留まり収穫で得た穀物を少しずつ浪費せずに大事に使うという農耕民族の特徴を持っていると思います(反面、狩猟民族である欧米人は果敢に外に出て獲物を取る、という気質があると思います)。その国民性もお金は少しだけ使ってほとんど預金という考え方をもたらしていると思います。
前置きが長くなりましたが、要はみなさんがお金を使わないと経済は良くならないのです。
安いものばかり買っていると、その時は良くても、経済には良くありません。
私のブログを呼んでくださっている方は、(このブログにたどり着いたわけですから)少なからずファイナンスに関して興味を持っていらっしゃるはずなので、言われなくても分かってるかもしれません。ただ日本国内を考えると、まだまだ分かっていない人が多いと感じます。企業についても同じです。経済に好循環をもたらすためには、国の施策も必要ですが、企業が姿勢を変えない限り、決して良くはなりません。景気が良くなってから、設備投資しよう、従業員の給料も上げよう、では駄目です。みんなが結果で動いていては、現在のデフレスパイラルから抜け出すことは出来ません。少し厳しくても、経済が良くなるように、お金を出していかなければ、好景気の歯車が回りだす原動力が出来ません。全員の力が必要です。誰かがやるだけでは駄目なのです。欧米人は小さい頃からファイナンス教育を受け経済の流れが理解できており、従って経済を良くするために自分は何をするべきか分かっているのだと思います。
新年にあたり、日本の景気が良くなるように本ブログを書きました。是非、経済の流れを理解できていない周囲の人に話をして日本人が自国の経済を良くしようと行動できるようになって欲しいと思います。
