西日本新聞より
朝倉市甘木の甘木アーケード商店街で、明治から昭和初期に盛んだった藍染めの伝統工芸「甘木絞り」の布千枚がはためいている。
2011年度中に撤去予定のアーケードに「ありがとう」の気持ちを込め、近くの甘木小学校の児童や地域住民が染色した。3月中旬まで、買い物客の目を楽しませる。
甘木の中心市街地はもともと、江戸時代から甘木絞りや木蝋(もくろう)の生産などで栄えた町。そこから発展したのが現在の商店街。
アーケードが設置された1971年ごろには百貨店やスーパーもあり、多くの人出でにぎわっていた。
しかし、郊外への大型店舗進出や不況などの影響で客足が減り、今では「シャッター通りと言われる状況」(同商店街)になっている。
アーケード撤去後は車両が通る道路となる予定で、隣接地に公園整備の計画もある。
甘木本通り商店街振興組合の上野春樹専務理事は「再開発を機会に市民が集まる交流の場を目指したい」としている。
=2011/02/15付 西日本新聞朝刊=

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