西日本新聞より


朝倉光陽高校(朝倉市杷木古賀)の生徒たちが、朝倉地方特産の富有(ふゆう)柿を使ったロールケーキの商品化にこぎ着けた。


その名もずばり「富有柿ロール」(120円)。ふんわり柔らかな「和」を感じさせる“柿スイーツ”は11月2日から、福岡、佐賀両県などのローソン約420店舗で約1カ月間販売される。


 富有柿ロールは、スポンジ生地で、バニラと柿風味の2種類のクリームと柿で作った餡(あん)を巻き込んだ。濃い甘みの富有柿独特の風味が口いっぱいに広がり、どことなく和風な洋菓子だ。


 開発したのは、食農科学科3年生の女子生徒8人。部活動の商品開発部に所属する生徒の試作品がきっかけとなり、商品化に挑戦した。パッケージは普通科の生徒と共同でデザインを考えた。


 商品開発の経験がある佐々木晃一教諭の指導で、5月からローソン(東京)、リョーユーパン(大野城市)と商品化に向けた協議を開始。同市から補助金20万円、JA筑前あさくらから富有柿を提供してもらった。


 「柿の風味を出すのが難しかった」と井手美佑貴さん(18)。藤井沙緒莉さん(17)も「なかなか鮮やかな色が出なかった」と開発の苦労を振り返る。


 同市杷木地区は全国有数の甘柿の産地だが、生産量は下降気味。荒川文香さん(18)は「富有柿ロールを通じて、とっても甘くておいしい朝倉の富有柿を知ってほしい」とアピールしていた。


=2010/10/28付 西日本新聞朝刊=

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