私は今、恥ずかしながらスマホを持っていません。

 

 以前、スマホを購入しようとしたのですが、その時パソコンが壊れてしまい、急遽パソコンを買わねばならなくなりました。 

 そこで、お金に余裕の無い私は、スマホを購入することを先延ばしにしました。パソコンを購入してしまったため、お金に余裕がなくなり、それでスマホを手にする時を先延ばしにしたのです。

 

 ですが今、スマホよりもずっと欲しいものがあります。

 それは、お金で買えるものではありません。

 

 私が今ものすごくほしいものは、多くのアスペルガーの方も欲しがっているだろう「コミュニケーション能力」なのです。

 

 私は以前にも書きましたが、自閉症スペクトラムのアスペルガーのため、KYな人間です。人の気持ちを感じ取り、その人を気持ちよくさせることができません。そして、暗黙の了解とか、冗談とかもよく分かりません。

 それに、発達障害の人によくある、「人の話をよく聞き取れない」「会話の途中で、内容が分からなくなってしまう」という困りごとまであります。

 

 ですが、こんな私でも、友達を作ろうと、A型事業所で、努力してみました。

 私は、とある若い女性と会話をしてみようと、話しかけてみました。

 その方は、比較的小さな声で、速い速度で会話をする方です。そこで、私の発達障害の特徴が、又もや出てしまいました。

 その方の会話は、何だか私には「ボソボソボソ・・・。」という風にしか聞こえなかったのです。ですが、他の人には、その女性の会話がきちんと聞き取れているようで、きちんとその女性の話したことに阿吽の呼吸で答えていました。

 

 私には、その女性の言葉が「ボソボソ・・・。」にしか聞こえないので、・・・まさか、「あなたの会話がボソボソ、としか聞こえません。」とはいえず、とりあえず頷いたりしてみました。

 そうした、私が彼女の話をきちんと聞いていない(聞けていない)ことは、きちんと彼女にも伝わります。

 勿論その後、彼女は私に対し、嫌悪の表情をし、私を避けるようになりました。

 

 耳が悪いわけではなく、発達障害の場合、脳の処理の問題らしいです。

 

 それから例のごとく私は孤立し、ほとんど仕事以外は、人と話さなく、いや話せなくなりました。

 

 定型発達の人って、あの「ボソボソボソ・・・。」の会話を正確に聞きとれるから、本当に凄いな、と思うと同時に非常に羨ましく感じます。

 

 私が今、スマホよりも欲しいもの。それは、その「ボソボソボソ・・・。」の言葉を聞き取る能力や、人を気持ちよくさせる会話ができるその

能力なのです。