こんにちは、皆様。
本当に寒くなってまいりました。
たいへん空気も乾いてきております、お風邪などを召されませぬよう
ご自愛くださいませ。
友人から元気の出る話を聞いたのでご紹介します。
明治時代に公務を終えたトルコの軍船が、帰国するときに嵐に遭い、
日本の小さな村の海岸で座礁してしまいました。
多くのトルコ人が血だらけで海岸に倒れていることに気づいた村の人たちは、
嵐の中、必死に救助しました。
その後も助けた人々の介護を続けましたが貧しい村だったため十分な食料も
ありませんでした。最後は非常食の鶏までも与えて介護を続けました。
しばらくして事故に気づいた明治政府が、援助の手を差し伸べ、
助かった人達を無事にトルコに送ることが出来ました。
1985年のイラン・イラクの湾岸戦争の時イラクのフセイン大統領が
「今から48時間後にイラクの上空を飛ぶ飛行機は民間機でも撃墜する」
という声明を発表しました。
当時の日本政府は急な事態に対応が出来ず、残された日本人を救援する飛行機を
飛ばすことが出来ませんでした。
現地の日本人は空港に集りましたが、
どこの飛行機会社も自分の国民を乗せるだけで精一杯で、
日本人が乗れる飛行機は一機もありませんでした。
そのとき、時間ぎりぎりにトルコの民間機が到着して、
日本人をすべて乗せ救出してくれました。
外務省が問い合わせるとトルコ政府は、
「私たちは、エルトゥール号のことを忘れていない。
だから日本人が困っているのを知って助けに来た」
と、話してくれました。
トルコでは教科書にもエルトゥール号の話が載っているそうです。
トルコ人の人達に日本人が好かれていることを知ってとても嬉しかったです。
日本は今、とても豊かな国だと思います。
困っている国の人のために、個人でもできる協力をしていきたいと思います。
「大切なことに気づく24の物語」から引用
見返りを求めず、人のために尽くすことがどれだけ貴いものか、
自分の利益ばかりを考えるのではなく、人のためになることをしたいですね。
このお話を通して、おわかり頂けたら幸いです。
少し前に海外留学をしているお客様の高校生になるご子息の方に
このお話をする機会がございました。
そうして彼が夏休みに帰国したときに私にこう話してくれたんです。
「実はさ、地元のボランティアで休日に老人介護施設へ友達と
手伝いに行っていたのだけど、しんどいし、辞めようかと。
だけど帰国したあの時、玲奈さんにエルトゥール号の話を
聞くことができたから辞めずにいる。
この活動がいつか自分のこども達のために役立つかもしれないって」
と、話してくれました。
声が出ないぐらいにとってもうれしくて。
心が温かいもので満たされた感じで、この青年に心から感謝いたしました。
お金では買えない貴いものは、いくらでもあります。
そういったものが心を豊かにし、
毎日の生活を楽しいものにしてくれるのではないでしょうか?
あなたの事を心から心配してくれる人は、何人いますか?
あなたが自分のことのように心配できる人は何人いますか?
すべての人が、自分のことように思いやりを持って周りに接すれば
すべての人が、毎日楽しく過ごせるのではないかと・・・
難しいことじゃありませんよね。
この話を知ってからすぐに、旅先の海岸でこの記念碑に出会います。
主人と目を疑いました。私達はその海岸の場所を知らなかったからです。
サロンのお客様には以前にこのお話をさせていただいておりますので、
これを読まれて懐かしく思っておられることではないでしょうか・・・
ひょんなことからこの本を手にする機会が今日ありました。
今日の休日にふさわしいギフトと、心から感謝・・・
お忙しい中、
誠にありがとうございました。
