海老蔵さんの奥さんの麻央さん(字合ってる?)



進行性の乳ガンで


闘病生活をされてるっていう報道で



昨日は1日中もちきりでしたね




海老蔵さんの会見を見ていて




私も夫のガンを告知された時のことを



ひさしぶりに思い出しました




人間て思いも寄らないことが起こると


ホントに頭の中が真っ白になるんだよね




私は一人で夫のガンの告知を受けたんだけど


それを告げた先生が女だったことくらいしか覚えてない



後は何もかもが抜け落ちてる



鮮明に覚えてるのはコトバだけ



「ご主人は

すい臓がんの末期を通り越して

現在、終期で

肝臓などの臓器にも転移しています


余命は持って3ヶ月

1ヶ月ということもあるかもしれない


うちではもう手の施しようがなく、

できるのは終末期のターミナルケアになります」




っていうこれだけ




こんくらい予想もしてなかった言葉のオンパレードを聞かされると


まったく現実味がなくて


本当にドラマを見てるみたいな感じだった




背中の痛みを感じて
 

検査してみたらこの状況




夫は3ヶ月どころか


入院して2週間で亡くなってしまった




夫が36歳


私が 27歳


子供が1歳半の時だった




結婚してわずか2年7ヶ月で


夫は私の目の前からいなくなってしまった






本当に人生って何が起こるかわからない





私が今、好きなように生きてるのは



少なからずこの経験があるからだと思う





今、この瞬間を楽しまなくて


いつ楽しむの?


目の前の


その「当たり前」っていう奇跡が


永遠にあると思うなよ
 



ってこんな言葉が


自分の内側にいつもあるから






で、こんな風に思えるようになったのも


こんな風に淡々と当時のことを書けるようになったのも


その時から17年という年月が経ったから



うん、これはめちゃめちゃ大きい





ホントに時間て必要





夫が亡くなった頃は


自分一人で幸せを感じちゃいけないような気がして


私だけ笑っていたらいけないような気がして


テレビも見れなければ


音楽も聞けなければ


マンガや雑誌も開けないとか



だいぶおかしかった滝汗滝汗滝汗




でも当時は


「時間が忘れさせてくれる」なんて言葉は


絶対に聞きたくなかった




そんな言葉を人からかけられた日には


そいつを後ろから蹴り倒したかった





だって大好きな人のことは



忘れたくないんだよ



忘れてしまうことが悲しすぎるんだよ



忘れてしまうことがオソロシイんだよ




思い返すと



当時の私の大嫌いな人間は



励ましてくるヤツだったな



だいぶ最低だけど自分( ̄▽ ̄;)



でもマジで励ましてくる人間を


「消え去れ!」って思ってた


「偽善者寄ってくんな!お前に何がわかる」って思ってた


だいぶ最低だけど自分(笑)




ホントに



悲しくて



淋しくて



苦しい時は




人の励ましの言葉なんて



1ミリも聴かなくたっていいよ





その



悲しさ



淋しさ



苦しさの中に



どっぷり浸りきってていいよ




人の励ましなんて耳を塞いで


自分の中に入れなきゃいい




好きなだけ


底に沈みきってていい







悲しいも



寂しいも



苦しいも




しっかりみんな感じきったら




そのうち勝手に浮上する時がくる





思い返して



何度も何度も



悲しくなったり



寂しくなったり



苦しくなったりすることもあるけど




そうやってゆっくりゆっくり時間をかけながら



内側もゆっくりゆっくり癒されていく




アホみたいに笑って過ごせる時がちゃんとくる




私を見てもわかるように(笑)






辛い時やしんどい時に



ムリに「しっかりしよう」とか



無理に「ちゃんとしなきゃ」とか



ムリに「前を向いて」とか



無理に「いいことも探して」なんて



思わなくても全然いい




悲しくて、寂しくて、苦しい気持ちに蓋をして


無理矢理そんなことを思ってしまうと



自分の内側はスネまくる



本当にこじらせて



メンドクサイことになってくる



かつての私を見てもわかるようにね(笑)






だから今は思う存分




その悲しくて、寂しくて、苦しい気持ちに



どっぷり浸りきってていいんだよ








きっとこれが



あの時の私が



一番かけてほしかったコトバだわ