「植物の根を切ったところから、空気やバイキンが入ってしまうことがあるんです」

 

 

外に出かけると、キレイに咲いている花を見つけることがありますね。

 

キレイな花をみると、こころが和みますね。

 

外で咲いている花は、時間がたつと、やがて枯れてしまいます。

 

花にも寿命がありますからね。

 

ところで、花は花屋さんで買ってくることができますね。

 

買ってきた花は、花びんにさして、長く花が咲いてられるようにしますね。

 

花びんにさした花は、野原に咲いている花よりも、

 

ちょっとしおれて枯れてしまうのが速いようにも感じます。

 

何か原因があるのでしょうか。ちょっと詳しく知りたくなりますね。

 

 

野原に咲いている花は、根から栄養と水を吸い上げて、

 

体全体に行きわたらせています。

 

買ってきた花は、茎の途中で切られているので根がありません。

 

だから、

 

茎から水を吸い上げて、植物の全体にいきわたらせて、

 

水が不足してしおれないようにしています。

 

植物の茎の中には、水が通る管のようなものがあります。

 

野原に咲いている花は、根から吸い上げた水が、

 

この管を通って全体に行きわたるようになっているんですね。

 

花屋さんにある花は、根がついているとじゃまなので切ってしまいます。

 

こうすると、

 

植物のからだの中に通っている水の通り道の管が、むき出しになってしまいます。

 

でも、植物はこの管から水を吸い上げて、しおれないようにできるんですね。

 

植物はいつも水を吸いあげて全体にいきわたらせてしおれないようにしています。

 

もし、

 

むき出しになった、水の通り道の管が空気にふれてしまうと、

 

植物が空気を吸い上げてしまいます。

 

これは、ちょっと、いいことではないのです。

 

植物の体は水がほしいのに、空気の泡が来てしまうのですから、

 

しおれてしまう原因になってしまうんですね。

 

花屋さんは、花の茎を切るときは、バケツにためた水の中で切っています。

 

茎の切り口が空気にふれて、植物が空気を吸い上げてしまうのを、防いでいたんですね。

 

さらに、

 

花びんの水の中にいたバイキンがたくさん増えてしまうこともあります。

 

ためた水は、新鮮な水が入ってこないので、

 

もともといた少しのバイキンが、どんどん増えてしまうことがあるんですね。

 

こうなってしまうと、植物は、

 

バイキンを吸い上げてしまいます。

 

私たちと同じように、バイキンが体に入ってしまうと、よくありません。

 

だんたん、植物も元気がなくなってしおれてしまいます。

 

ちなみに、

 

私たちの体の中にも血管(けっかん)という管が通っています。

 

この管を通して体全体に水や栄養をいきわたらせています。

 

この管に空気の泡が入ってしまうと、体の具合が悪くなります。

 

バイキンが入ってしまうと、もちろん、体の具合が悪くなります。

 

植物も私たちの体もよく似ていますね。