こんにちは😊 住宅アドバイザーの櫻井です。
弊社は只今、夏季休暇中でございますが、今回は「ZEHにはいろんな種類があってよくわからない…」というお客様声やSNSの声にお応えして、現行ZEHのグレードと、2027年から始まるGX ZEH(新ZEH)のグレードを、まるっと整理していきたいと思います!
「ZEHとZEH+って何が違うの?」 「GX ZEHって最近聞くけど、今のZEHと何が変わるの?」
そんな疑問がスッキリするように、表を使ってわかりやすくまとめました✨
■ まずおさらい:ZEHの基本の3要素
ZEHは、次の3つを組み合わせて「年間のエネルギー収支を実質ゼロ」に近づける住宅です。
- 断熱:高断熱の壁や窓で、外の暑さ・寒さの影響を受けにくくする
- 省エネ:高効率なエアコンや給湯器、LED照明などでエネルギー消費を抑える
- 創エネ:太陽光発電などで自分でエネルギーを作る
この土台を踏まえて、グレードの違いを見ていきましょう。
■ 現行ZEHのグレード一覧(〜2027年3月まで)
現行のZEHは、性能によって次の5段階に分かれています。
| グレード |
断熱性能 |
一次エネルギー消費量削減率(再エネ含む) |
| ZEH Oriented |
断熱等級5以上 |
再エネ導入は必須ではない(都市部の狭小地などが対象) |
| Nearly ZEH |
断熱等級5以上 |
75%以上100%未満 |
| ZEH(一般) |
断熱等級5以上 |
100%以上(再エネ除く削減率20%以上) |
| ZEH+ |
断熱等級5以上+α |
100%以上(再エネ除く削減率25%以上)+自家消費拡大措置・高度エネルギーマネジメントが必要 |
| Nearly ZEH+ |
ZEH+に準ずる |
75%以上100%未満 |
ポイントは、「断熱等級5」が現行ZEHの共通の土台になっていること。そこに一次エネルギー消費量の削減率や、再エネの自家消費拡大措置の有無でグレードが分かれていくイメージです。
グレードが上がるほど、補助金の額も高くなるのが基本ルールです。
■ 【本題】GX ZEHとは?2027年4月から基準が変わる!
2025年9月、経済産業省は現行のZEHをさらに進化させた新しい定義「GX ZEH(グリーントランスフォーメーション・ゼッチ)」を発表しました。2027年4月から適用が始まる予定です。
現行のZEHとの一番大きな違いは、この2点です👇
- 断熱等級が「5」→「6」にレベルアップ
- 蓄電池の設置や、HEMS(エネルギー管理システム)による高度なエネルギーマネジメントが必須要件に追加
これまで「ZEH」と呼ばれていた「一次エネルギー消費量が正味ゼロ以下の住宅」という意味は、2027年4月以降「GX ZEH」がその立場を引き継ぐことになります。
■ GX ZEHのグレード一覧(2027年4月〜適用予定)
| グレード |
断熱性能 |
再エネ除く削減率 |
再エネ含む削減率 |
蓄電池 |
| GX ZEH Oriented |
断熱等級6 |
- |
再エネ導入は必須ではない |
対象外 |
| Nearly GX ZEH |
断熱等級6 |
35%以上 |
75%以上100%未満 |
必須 |
| GX ZEH |
断熱等級6 |
35%以上 |
100%以上115%未満 |
必須 |
| GX ZEH+ |
断熱等級6 |
35%以上 |
115%以上(マイナス) |
必須 |
現行ZEHとの一番の違いをまとめると、こんな感じです👇
- 断熱等級が1段階アップ(5→6)
- 一次エネルギー削減率(再エネ除く)が20%→**35%**に引き上げ
- 太陽光発電の搭載率アップを見込み、最高水準がこれまでの「100%」から「115%」に引き上げ
- GX ZEH+・GX ZEH・Nearly GX ZEHでは、定置用蓄電池の設置が必須に(Orientedは対象外)
- HEMSによる蓄電池の充放電制御など、高度エネルギーマネジメントも必須要件へ
つまりGX ZEHは、「断熱をより強化しながら、電気を“作る・ためる・使う・賢く制御する”住宅」を目指す新しい基準というわけですね。
■ 現行ZEH と GX ZEH、どっちを目指せばいいの?
現時点(2026年)で家づくりを検討している方向けに、スケジュールを整理しておきます。
- 2027年3月まで:現行ZEHの基準で新規認証が可能
- 2027年4月〜:GX ZEHの新基準が適用開始
- 経過措置として2028年3月まで:現行ZEHの定義でも新規取得が可能なケースあり
- 2028年4月以降:すでに取得済みの現行ZEH認定はそのまま有効
2026年〜2027年前半に着工を予定している方は、まだ現行ZEHでの申請が主流ですが、これから設計に入る方や2027年度以降の着工を見込む方は、断熱等級6・蓄電池・HEMSを前提としたプランで検討しておくと安心です。
なお、GX ZEHの認定は2027年4月開始予定のため、現時点ではGX ZEH向けの補助金・減税制度はまだ公表されていません。ただし国が「高性能住宅支援をGXの一環として段階的に強化する」と明言していることから、2026年度・2027年度も何らかの補助事業が継続される可能性は高いとみられています。
■ まとめ
- 現行ZEHは「ZEH Oriented → Nearly ZEH → ZEH → Nearly ZEH+ → ZEH+」の順にグレードアップし、断熱等級5が共通の土台
- 2027年4月からは、断熱等級6・蓄電池必須・HEMS必須の「GX ZEH」が新基準としてスタート予定
- GX ZEHにも「GX ZEH Oriented / Nearly GX ZEH / GX ZEH / GX ZEH+」の4グレードがあり、再エネ込みの削減率が最大115%まで引き上げられる
- 今から家づくりを計画する方は、断熱等級6・蓄電池・HEMSを見据えた設計にしておくと将来的にも安心
グレードの違いを理解しておくと、ハウスメーカーとの打ち合わせもぐっとスムーズになると思います。
実際に接客する際にもわからいやすくお話しできるように私自身は「ZEHコーディネーター」の資格を取得するために頑張りたいと思います。