お～い！！
おにぎりく～ん！！
やあ、どうしたんだい
そんなに慌てて・・・・？
ああうん、
この間お願いしたラブレターの
事なんだけど・・・。
ああ、君が片思いしている
意中の女の子に告白したいけど
携帯番号やアドレスも知らないから
ちょっと古いけどラブレターにしようって
事になったけどなんて書いていいか
分からないしさらに字もヘタクソだから
内容や書く作業まですべてを僕に
まかしてくれたあれの事かい・・・？
う、うん！！
誰に説明してたのかよく分からないけど、
ラブレターは出来たかなぁと思って・・・。
ああ、出来ているよ、
って言うかもう渡してきたよ。
ええっ！！？
もう渡してきたのっ！！？
うん、
もう一週間前に渡したけど
返事がないしふられたと思うよ。
ええっ！！？
ちょ、ちょっと待ってよおにぎりくんっ！？
ぼく手紙の内容すら知らないのに
もうふられた感じになってるのっ！！？
だいたい手紙になんて書いたのさ・・・？
「突然こんなお手紙を出してすいません、
実は前からあなたの事が気になっていました、
よかったらお友達になってくれませんか？」
って言う風に書いたけど・・・？
ああ～、すごい良い文だねぇ、
じゃあやっぱりふられたのかなぁ・・・。
うん、でもふるにしても返事くらい
聞かせてくれてもいいよねぇ、
せっかく人が苦労して
お米粒に書いたのにさぁ。
お米粒に書いたのっ！！？
ちょ、ちょっとおにぎりくんっ！！？
どう言うことっ！！？
一粒にあの長文を書けるのは
ぼくぐらいのもんだぜ？
知らないよっ！！？
って言うか一粒に書いたのかよっ！！？
すごい～？
いやすごいけどっ！！
言い方がむかつくよっ！？
って言うかそんなもんわたして
手紙だって気付くはず
ないじゃないかぁ！！
ちゃんと君からとは伝えたよ？
最悪だよっ！！
伝えないで欲しかったよっ！！
誰か知らない人からお米を一粒
渡されただけじゃないかっ！！
いやでもこの話には
続きがあるんだよ。
えっ！？続き？
うん、僕も渡して三日たった頃に
読めないんじゃないかと言う事に
気付いたんだよ。
三日も要したのっ！！？
もっと早く気付けよっ！！？
そしたらちょうどその日に
彼女とおんなじ電車に乗り合わせたから、
今度はちゃんと伝えてあげようと
思ったんだよ。
ええっ！！？
そ、それで・・・・・？
でもその時に彼女はシルバーシートに
座っていたんだけど、
目の前にご老人がしんどそうに
立っていたんだよ。
でも、彼女はまったく席を譲る気配が
なかったんだよ。
ええ～、そうなんだぁ・・・・。
意外だなぁ・・・。
やさしそうなのになぁ彼女・・・・。
それをみた僕はちょっと怒ってしまってね、
「おいっ！！ご老人がしんどそうに
立っているじゃないかっ！！
ここはシルバーシートだろう！！
その席を譲ってあげようと言う気はないのかっ！？」
って書いたお米粒を渡してしまったんだよ。
またお米粒かよっ！！？
何でお米粒に書いちゃうんだよっ！！？
さっき読めないと学習したんじゃないのかよっ！！？
知らない人から二粒目のお米が届いたよっ！！
ちゃんと君からとは伝えたよ？
何がっ！！？
何がぼくからなんだよっ！！？
その件に関してぼくは何も関わってないよっ！！？
勝手に僕の名前を出さないでよっ！！？
それでその後どうなったのさっ？
まあその後は彼女の乳をもみしだいて
それを静止して来たご老人を張り倒して
きみの名前を叫びながら
電車から飛び降りたんだけど。
何があったんだよっ！！？
錯乱にもほどがあるだろうっ！！？
えっ！？
何してんのおにぎりくんっ！！？
おにぎりくんってバカだったのっ！！？
それでその時の乳の感触が
忘れられないからぼくは今彼女を
ストーキングしているから
彼女の事はあきらめなよ。
変態だったよこの野郎っ！！？
ストーキングなんて最低だよおにぎりくんっ！！
うるさいっ！！
この想いは一升炊きなんだよっ！！
何がっ！！？
意味わかんねーんだよストーカー野郎っ！！？
え～いこうなったら、
アメリカパ～ンチ！！
ふっ、
米を食べないアメリカのパンチなんて
ぼくにはきかないさっ！！
必殺！！
ダイヤモントコートばりあ
ぐっへぇぇぇぇぇ！！！！！
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・こうして、謎のストーカー
おにぎりくんは逮捕されました。
完。