BSプレミアム クラシック倶楽部 2014年9月25日



  2012宮崎国際音楽祭 ズーカーマン 室内楽の極み

 
 弦楽五重奏曲 ハ長調 op.163 D.956       シューベルト作曲
           
           バイオリン;ピンカス・ズーカーマン
           バイオリン:川田知子
           ビオラ  :川崎雅夫
           チェロ  :アマンダ・フォーサイス
           チェロ  :原田禎夫                    
           ピアノ  :横山幸雄
           
  [収録:2012年5月17日/メディキット県民文化センター(宮崎県)]
  
 ピンカス・ズーカーマン
 

ヴァイオリンの巨匠ピンカス・ズーカーマンが、第16回宮崎国際音楽祭に登場して喝采を浴びた。
かつてアイザック・スターンに招かれて同音楽祭に参加したズーカーマンだが、今年は急遽来日しての出演だった。
その演奏の素晴らしさに、聴衆は感動し熱狂の拍手を送った。共演者からはますます磨きのかかったテクニックと高い芸術性に驚嘆の声が聞かれ、音楽監督の徳永二男は、ズーカーマンは歴史上の名だたる巨匠に並ぶ名演奏家であることを再認識したと語る。
宮崎では、再訪を望む声が上がっている。
1948年イスラエルのテル・アヴィヴ生まれのバイオリン奏者。ビオラ演奏でもよく知られている。指揮者としての活動も行っている。現在はカナダで活躍し、1998年4月よりオタワ国立芸術センター管弦楽団の音楽監督に就任している。
 ポーランド系ユダヤ人の両親のもとに生まれる。バイオリニストの父親から手ほどきを受け、バイオリンを始める.8歳でテル・アヴィヴ音楽院に入学する。12歳の時にイスラエル音楽祭での演奏をアイザック・スターンとパブロ・カザルスに見出され、スターンの後見でジュリアード音楽院に留学する。ジュリアードでは名教師イワン・ガラミアンに師事する。
 1967年、エドガー・レヴェントリット国際コンクールで同門のチョン・キョンファと同時に同時に第1位を取得し、以後、欧米各地でソロ活動を行う。ガラミアン門下ならではの美音が魅力で、アメリカ・ヨーロッパで高い人気を得、とりわけイギリスでは大衆的な人気を得ている。
 1974年にニュー・フィルハーモニア管弦楽団を振って指揮者デビューをして以来、指揮活動にも本格的に取り組んでいる。1980年から1987年までセントポール室内管弦楽団の音楽監督を務めた。また、ダラス交響楽団やイギリス室内管弦楽団にもしばしば客演をしている。ダニエル・バレンボイムやイツアーク・パールマンとは個人的にも親しく、しばしば共演を重ねている。
 2011年4月、福島第一原子力発電所事故による放射能への不安を理由に第16回宮崎国際音楽祭を辞退したバイオリニストに代わり、「日本を元気ずけたい」と出演を決定した。