2010.06.28 Monday
アラカルト アトリウム弦楽四重奏団演奏会
  ハイビジョン クラシック倶楽部 2010年6月17日 Bモード・ステレオ



    アラカルト  アトリウム弦楽四重奏団 演奏会


 1.弦楽四重奏曲第2番二長調から       (ボロディン作曲)
     第1楽章,第2楽章

 2.弦楽四重奏曲第5番変ロ長調作品92 (ショスタコーヴィチ作曲)

 [アンコール]
  弦楽四重奏のための2つの小品から  (ショスタコーヴィチ作曲)
     「ポルカ」
  弦楽四重奏にための2つの小品から  (ショスタコーヴィチ作曲)
     「エレジー」
 

          アトリウム弦楽四重奏団
       第1バイオリン:アレクセイ・ナウメンコ
       第2バイオリン:アントン・イリューニン
       ビオラ    : ドミトリー・ピツルコ
       チェロ    :  アンナ・ゴレロヴァ


      [収録:2009年10月5日,トッパンホール]


  アトリウム弦楽四重奏団
 ロシア出身として初めて、世界で有数の弦楽四重奏の国際コンクール2つに優勝したグループ。2003年4月、ウイグモアホールで開催されたロンドン国際弦楽四重奏コンクールで第1位と聴衆賞を獲得。ショスタコーヴィッチの弦楽四重奏曲第5番を演奏し、BBCラジオ3でのデビューを果たし、EMIからのデビューCDの録音が実現。その後、2007年フランスで開催された第5回ボルドー国際弦楽四重奏コンクールで、優勝とMMSG賞を受賞。
 2000年秋、タネイエフ弦楽四重奏団のチェリストであるジョゼフ・レヴィンソンの指導のもと、サンクト・ペテルブルク音楽大学に4人により、アトリウム弦楽四重奏団は結成。
 ロンドン国際弦楽四重奏コンクールで優勝した事で国際的に知名度が広がりベートーベン・フェスティバル、シュヴェツィンゲン、オルランドなどの音楽祭に招かれるのみならず、イタリア、フランス、デンマーク、スペイン、オランダ、イギリスなど各地で演奏会ツアーに招かれる。さらに、2006年2月から1年間、オランダ弦楽四重奏アカデミーのレジデント・カルテットを務める。

  アレクセイ・ナウメンコ
 1979年、レニングラード生れ。5歳よりバイオリンを始め、7歳でリムスキー・コルサコフ音楽学校に入学、タニアナ・コルシュマーに師事。1999年、セント・ペテルスベルク音楽大学に入学し、V.オヴチャレクのもとで学ぶ。ソリストとして、ロシアの各オーケストラと共演や音楽祭で演奏。ドイツ、オーストリア、イタリア、ロシア各地のマスタークラスで演奏。若手演奏家たちのコンクール「ヴィルツォージ2000」で2位を獲得。2000年には、音楽大学で学ぶ仲間とともに、アトリウム弦楽四重奏団を結成。

  アントン・イリューニン
 1979年トルコのトルクメニスタン州アシュカバッドの音楽一家に生まれる。母親にバイオリンの手ほどきを受け、英才教育をする音楽学校に入学。9歳でオーケストラと共演。1995年から3年間、トルコで開催される若手のための国際音楽コンクールに数多く優勝。1996年より2000年まで、トルクメニスタン国立音楽大学で学ぶ。トルコ国立交響楽団と共演し、トルコの作曲家による現代作品を初演。2000年にロシアに移り、サンクト・ペテルブルク音楽大学に入学。アレクサンダー・スタングのもとで学ぶ。2002年最優秀で卒業。2001年から2006年まで、テルミヵ-ノフが音楽監督を務めるサンクト・ペテルブルク・フィルで演奏。2004年から2年間は、第2バイオリンの副主席奏者として演奏。2007年4月からは、ベルリン芸術大学大学院でフェルツに師事。アトリウム弦楽四重奏団の創立メンバー。

  ドミトリー・ピツルコ
 1978年レニングラードの音楽一家に生まれる。5歳でバイオリンを始める。1994年、リムスキー・コルサコフ音楽学校に入学し、パンヒロヴァのもとで学ぶ。1996年、若手奏者のためのアルベナ国際コンクールで優勝。ソリストとして、サンクト・ペテルブルク拠点の各オーケストラと共演。1999年から2004年まで、ゲリギエフ率いるマリンスキー劇場のオーケストラのメンバーとしてアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各地をツアーした。2004年初めよりアトリウム弦楽四重奏団のメンバーとなる。ストピチェフのもとで学んだ後、2004年5月サンクト・ペテルブルク音楽大学を卒業。2006年2月から2007年3月までオランダ弦楽四重奏アカデミーにてメッツのもとで学び、2007年より、ベルリン芸術大学大学院でフェルツに師事。

  アンナ・ゴレロヴァ
 1978年レニングラード生まれ。10歳よりチェロを学ぶ。音楽学校在学中、ロシア、ヨーロッパのオーケストラと共演。ロシア国内で開催されている数多くのコンクールに優勝。
 リムスキー・コルサコフ音楽学校では、サンクト・ペテルブルク弦楽四重奏団のチェリストのレオニード・シュカエフのもとで学ぶ。2003年最優秀で卒業。セルゲイ・チェニャディエフとアレクセイ・アマサルスキーに師事。ボリス・ベルがメンシコフとナタリア・グートマンからも指導を受ける。2006年2月より2007年3月までオランダ弦楽四重奏アカデミーにて、メッツに師事。2007年4月より、ベルリン芸術大学で学ぶ。

 今回の演奏を聴いてこの若手の演奏家グループの学んできた今までの課程においても非常に恵まれている事がよく感じ取れるものでした。各人の才能とそのおかれた環境と彼らの学びの精神がひとつになると、こんなに素晴らしい演奏が出来る事にほとほと感心するばかりの55分間でした。