2009.12.19 Saturday
家喜美子 チェンバロ・リサイタル
 ハイビジョン クラシック倶楽部 2009年12月14日 Bモード・ステレオ
  
  家喜美子 チェンバロ・リサイタル

 1.半音階的ファンタジア     (スウェーリンク作曲)
 2.パルティータ第6番ホ短調BWV830   (バッハ作曲)
    1.トッカータ
    2.アルマンド
    3.クラント
    4.アリア
    5.サラバンド
    6.テンポ・ディ・ガボット  
    7.ジーグ
 3.ゴールドベルク変奏曲BWV988から   (バッハ作曲)
     アリア
 4.平均律クラヴィール曲集第1卷から    (バッハ作曲)
     第1番ハ長調BWV846前奏曲

         チェンバロ:家喜美子

  [収録:2009年3月22日,東京文化会館小ホール]

  家喜美子
 東京生まれ。1975年、アムステルダム・スウェーリンク音楽院チェンバロ科入学。チェンバロをグスタフ・レオンハルトに師事。1981年チェンバロ科を、ソリスト・ディプロマを得て卒業。1981年~1981までオルガンを、バロック奏法や即興奏法で知られたクラース・ボルトに師事。1982年、東京でデビューリサイタルを行う。
  ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク
 スウェーリンク(1562ー1621)アムステルダムで生まれた、オランダの作曲家・オルガニスト。ルネサンス音楽の末期からバロック音楽の最初期において、北ドイツのオルガン学派の育成に寄与。音楽家としても教育者としても、南国のフレスコバルディと比肩される存在である。
 スウェーリンクはデフェンテル出身で、一家は音楽家が多く、父や息子ともにオルガニストで、オランダでヤン・ヴィレムスゾーン・ロシーに学んだといわれている。ヴェネツィアの有名な音楽理論家ツァルリーノの「和声教程」に精通しいた。
 スウェーリンクはバッハ以前の鍵盤音楽を代表するひとりであって、声楽曲にも熟達した作曲家であり、250曲以上の声楽曲を残している。
 またスウェーリンクの発想は音楽的に非常に重要で、そのよき一例がフーガであり、この発想はバロック時代の終末になり、バッハにより完成されたようにバッハにも大きな影響を与えることになるのである。
 スウェーリンクは即興演奏の大家であり、「アムステルダムのオルフェウス」とあだなされたことも有名な話である。
 鍵盤楽曲は70点以上が残されているが、そのほとんどのものは、1600年頃にアムステルダムで行われた即興演奏と同じようなものだったともいわれている。
 彼の教師としての影響力は、おそらく作曲家としての影響力に負けない程のものだったといわれる所以は、門人に北ドイツ学派の作曲家、プッレトリウスやシャイデマン、ジーフェルト、サムエル・シャイトやゴットフリート・シャイトを輩出していることでもわかる。
 スウェーリンクの影響はオランダ国内にとどまらず、国際的にも当時大きな威光をヨーロッパ中に照らされていたことでもよくわかります。
 
 今回の演奏について、家喜美子がアムステルダム・スウェーリンク音楽院で学んだことにちなみ少しばかりスウェーリンクに触れてみました。