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ギル・シャハム バイオリン・リサイタル
ハイビジョン クラシック倶楽部 2009年4月14日 Bモード・ステレオ

  ギル・シャハム バイオリン・リサイタル

 1.無伴奏バイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV1003  (バッハ作曲)
 2.ソナタ・ピンパンテ              (ロドリーゴ作曲)
 3.スペイン舞曲からサパテアード作品23第2    (サラサーテ作曲/
                         ハイフェッツ編曲)
 4.チゴイナーワイゼン              (サラサーテ作曲)

          バイオリン:ギル・シャハム
          ピアノ  :   江口 玲

       [収録:2007年5月25日,紀尾井ホール]

 2008年9月5日放送の再放送で3日後の9月8日に当ブログで演奏者の紹介と評を書きました。
 今回は前回とは別な見方をしてみたいと思います。
 彼は1971年にアメリカ、イリノイ州生まれですが、イスラエル人で1973年にイスラエルに渡りそこで育ったわけです。父親は天体物理学者で母親は遺伝学者という特異な家庭であった関係もあり、音楽に関わることもいろいろな問題があったと思われます。
 本格的に音楽を学び始めたのは7歳ころエルサレムのルービン音楽アカデミーのサムエル・バーンスタインのもとで学んだのがはじまりのようです。
 彼のバイオリンの腕前は前回でも書いたように、ずば抜けた技術の持ち主であることは、演奏曲目を見ただけでも想像のつく難曲ばかりが並んでいるので分かると思います。
 演奏された曲のうち2曲目のロドリーゴのソナタ・ピンパンテは普段あまり演奏されない曲でしたので、とても興味をそそられ聴いていました。この曲は作曲者のロドリーゴが「粋な音楽」を頭に描きながら作ったというだけの事があるとてもうきうきするような、躍動感のある曲です。
 ロドリーゴは1901年生まれのスペインの作曲家でありますが、幼児期に失明したにもかかわらず、芸術家として大成した人です。多くの作品を残していますが、特にクラシック・ギターの普及には偉大な功績があったといわれていて、なかでも「アランフェス協奏曲」はあまりにも有名です。
 彼はバレンシア州のザグント生まれ。3歳の時にジフテリアに罹り、完全に視力を失ってしまうが、8歳でピアノとバイオリンの学習を始める。地元のバレンシアでフランシスコ・アンティチに、パリでポール・デュカスに作曲を師事。しばしスペインに帰国した後、再びパリに戻り音楽学を初めにモーリス・エマニュエルに、その後はアンドレ・ピロに師事。
 ロドリーゴの代表作の「アランフェス協奏曲」は1939年に作曲されこの曲はクラシック・ギターの独奏と管弦楽のためのものでした。中間楽章の「アダージョ」は、20世紀のクラシック音楽として親しみやすい最も有名な楽曲となっています。