2009.04.13 Monday
N響アワー オーケストラって何ですか?
N響アワー:2009年4月12日 教育テレビ 地上デジタル放送
N響アワー オーケストラって何ですか?
今回のN響アワーでは普段あまり気にもしないことで、クラシックファンにとっては改めて聞かれて、さて答えはとなると一言でいう事はちょっと難しい質問かも知れません。
現在のオーケストラの楽器の種類、楽器の数、並び方については、「標準的」とされているかたちがあります。どのようにしてこの「標準的な形」がさだまったのか、多くの人が素朴な疑問を抱くかもしれません。司会の西村朗さんが作曲家としての視点からその問題に易しく丁寧に回答をしようというものでした。オーケストラとは、使う楽器に決りがあるのか、使う楽器は勝手にできるのか、そんなことを考える番組です。
例題のようにサンプルになる演奏をまず聴いてみます。
交響曲第25番ト短調K.183から第4楽章 (モーツアルト作曲)
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
[収録:2007年2月10日,NHKホール]
幻想交響曲作品14から (ベルリオーズ作曲)
第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」
指揮:小林研一郎
[収録:2007年4月18日,東京文化会館]
交響曲第1番ハ短調作品68から第4楽章 (ブラームス作曲)
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
[収録:2006年1月28日,NHKホール]
管弦楽:NHK交響楽団
ー司会ー
西村朗 (作曲家)
岩槻里子(アナウンサー)
最初の曲はモーツアルトの交響曲第25番ですが、これは作曲された当時のオーケストラの編成で演奏されたもので、一般的に普段よく聴いているオーケストラとはかなり違う事が直ぐに分かると思います。オーケストラの部員も少なく、パートによる楽器の種類も少ない。当然音量もやや小さくなっている事が、感じ取れると思います。モーツアルトの時代では、一般にこれくらいの編成が普通だということです。
ところが、次のベルリオーズになると、いっぺんに様相が変わります。金管が入り、また打楽器だ入ってくるとこんなにまで音色や音響が見事に大変身する事が分かります。
話が少し飛びますが、歴代の大作曲家のうちでいわゆるオーケストレーションの特に巧かったといわれている人の3人を挙げると、ベートーベン、ベルリオーズ、サンサーンスだと思います。西村朗さんも例にベルリオーズの曲を擧げられたので、オーケストラの話にはなんとなく、サンプル演奏に使われるような気がしておりました。
モーツアルトの時代とベルリオーズの作品ではちょっと大げさかもしれませんが、白黒テレビとカラーテレビくらいの違いがだれにでも分かると思います。
最後のブラームスですが、彼の曲では、オーケストラのパートの楽器をどのように重点を置いたら自分のイメージがうまく描けるかを考えた音ズくりをしています。ただ今あるオーケストラの編成のなかで、あくまでどのように使うかの選択であります。
このオーケストラの編成については、バロック、古典派、ロマン派とだんだんと変わってきたわけですが、歴代の大作曲家は自分の作品のなかで、楽器の種類やら編成の中味について種々楽譜に注文を付けている人も多くいます。ところが、演奏家の方は編曲者は別にして指揮者は一般的にあまりオーケストラ部員のパートの編成替えはそうやたらにはしません。
ところが、その編成を自分の思うままに変えた指揮者がいました。それはストコフスキーです。彼は弦楽器群の第1バイオリンと第2バイオリンを現在のように、左右に分けたり、金管楽器群を大きく移動させたり、コントラバス群を移動して、全面に出したり、オーケストラの編成に関わる事では自身の考えどうりに組み替えた音ずくりの方法に徹したようです。
いわゆるストコフスキーサウンドが当時一世を風靡したことが思い出されます。
N響アワー オーケストラって何ですか?
N響アワー:2009年4月12日 教育テレビ 地上デジタル放送
N響アワー オーケストラって何ですか?
今回のN響アワーでは普段あまり気にもしないことで、クラシックファンにとっては改めて聞かれて、さて答えはとなると一言でいう事はちょっと難しい質問かも知れません。
現在のオーケストラの楽器の種類、楽器の数、並び方については、「標準的」とされているかたちがあります。どのようにしてこの「標準的な形」がさだまったのか、多くの人が素朴な疑問を抱くかもしれません。司会の西村朗さんが作曲家としての視点からその問題に易しく丁寧に回答をしようというものでした。オーケストラとは、使う楽器に決りがあるのか、使う楽器は勝手にできるのか、そんなことを考える番組です。
例題のようにサンプルになる演奏をまず聴いてみます。
交響曲第25番ト短調K.183から第4楽章 (モーツアルト作曲)
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
[収録:2007年2月10日,NHKホール]
幻想交響曲作品14から (ベルリオーズ作曲)
第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」
指揮:小林研一郎
[収録:2007年4月18日,東京文化会館]
交響曲第1番ハ短調作品68から第4楽章 (ブラームス作曲)
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
[収録:2006年1月28日,NHKホール]
管弦楽:NHK交響楽団
ー司会ー
西村朗 (作曲家)
岩槻里子(アナウンサー)
最初の曲はモーツアルトの交響曲第25番ですが、これは作曲された当時のオーケストラの編成で演奏されたもので、一般的に普段よく聴いているオーケストラとはかなり違う事が直ぐに分かると思います。オーケストラの部員も少なく、パートによる楽器の種類も少ない。当然音量もやや小さくなっている事が、感じ取れると思います。モーツアルトの時代では、一般にこれくらいの編成が普通だということです。
ところが、次のベルリオーズになると、いっぺんに様相が変わります。金管が入り、また打楽器だ入ってくるとこんなにまで音色や音響が見事に大変身する事が分かります。
話が少し飛びますが、歴代の大作曲家のうちでいわゆるオーケストレーションの特に巧かったといわれている人の3人を挙げると、ベートーベン、ベルリオーズ、サンサーンスだと思います。西村朗さんも例にベルリオーズの曲を擧げられたので、オーケストラの話にはなんとなく、サンプル演奏に使われるような気がしておりました。
モーツアルトの時代とベルリオーズの作品ではちょっと大げさかもしれませんが、白黒テレビとカラーテレビくらいの違いがだれにでも分かると思います。
最後のブラームスですが、彼の曲では、オーケストラのパートの楽器をどのように重点を置いたら自分のイメージがうまく描けるかを考えた音ズくりをしています。ただ今あるオーケストラの編成のなかで、あくまでどのように使うかの選択であります。
このオーケストラの編成については、バロック、古典派、ロマン派とだんだんと変わってきたわけですが、歴代の大作曲家は自分の作品のなかで、楽器の種類やら編成の中味について種々楽譜に注文を付けている人も多くいます。ところが、演奏家の方は編曲者は別にして指揮者は一般的にあまりオーケストラ部員のパートの編成替えはそうやたらにはしません。
ところが、その編成を自分の思うままに変えた指揮者がいました。それはストコフスキーです。彼は弦楽器群の第1バイオリンと第2バイオリンを現在のように、左右に分けたり、金管楽器群を大きく移動させたり、コントラバス群を移動して、全面に出したり、オーケストラの編成に関わる事では自身の考えどうりに組み替えた音ずくりの方法に徹したようです。
いわゆるストコフスキーサウンドが当時一世を風靡したことが思い出されます。