FXのSNSを見ていると、「今日は100pips取れました」とか「今週は300pipsでした」みたいな投稿は今でもよく流れてくる。

昔は結構気にしていた。

自分がその日20pipsくらいで終わっていると、100pipsという数字だけでずいぶん差があるように感じるし、何をやったらそんなに取れるんだろうとチャートまで見に行ったりした。

でも、今はpipsの数字だけ見てもほとんど分からないなと思う。

ドル円で30pips取ったのか、ゴールドで100pipsと言っているのかでも話が違うし、1回で取ったのか、何十回も売買した合計なのかでも全然違う。

ロットも分からない。

10pipsだけでも十分な利益になっている人もいれば、100pips取っていてもかなり小さいサイズかもしれない。

別にどちらが良い悪いという話ではなくて、pipsだけ切り取って比べても、思っていたほど情報がない。

それに気づいたのは、自分の履歴を見返していたときだった。

ある日はかなり値幅を取れているのに、実際の利益はそれほどでもない。途中でロットを落としていたから。

別の日はpipsだけ見ると普通なのに、条件の良いところで少し大きめに入っていたので利益はそちらのほうが大きい。

じゃあ利益額だけ比べればいいのかというと、それも違う。

無茶なサイズでたまたま勝った一回なら、数字だけはかなり良く見える。

結局、何を見ればいいんだという話になる。

最近は他人の「○pips取れた」を見ると、普通に「おお、よかったですね」くらいで終わる。

昔みたいに自分の成績と並べなくなった。

たぶん比較しても仕方ないからだと思う。

人によって触っている時間も違う。

朝からずっと見ている人と、仕事が終わったあと2時間だけ見る人では、そもそも取れる値幅が同じになるわけがない。

スキャルピングの人に「今日は何pips?」と聞くのと、数日持つ人に同じことを聞くのも少し変だ。

それでもpipsが使われるのは分かりやすいからなんだろう。

口座残高を出さなくても話せるし、金額を見せるより気楽だし。

自分も今でも「今日はだいたい何pipsだった」と普通に見る。

ただ、それを成績そのものだと思うことは減った。

むしろ最近気になるのは、その数字を取るのにどれくらい嫌な時間があったか。

朝に一回入って、そのまま素直に30pips取れた日と、5回入って3回損切りして最後に取り返してプラス30pipsになった日。

同じ30pipsでも、後者はあまり嬉しくない。

夕方には結構疲れているし、途中で一歩間違えれば普通にマイナスだったと思う。

逆に10pipsしか取れていなくても、一回だけ見ていたところに来て、入って、終わったならそっちのほうが好きだったりする。

SNSに書くなら地味だけど。

「本日+11.4pips。特に何もなし。」

たぶん誰も興味ない。

でも実際のトレードって、そういう日のほうが多い気がする。

毎日ドラマみたいに大勝ちしたり大負けしたりしていたら、そっちのほうが少し心配になる。

とはいえ「+200pips」の文字が流れてくると、今でも一応クリックはする。

人間なので、数字が大きいと気にはなる。