皆さんこんにちわ。


今日は少し暑いくらいですね。


ジャケットを着ていると汗がだらだら…


もう11月だと言うのに…


この間までの台風が嘘のようです。


さて…


今日、僕が皆さんにお話しするのは…


刑務所内に存在している…


ゾンビ達のお話しです。


そのゾンビ達は人であって人ではない…


そんな存在です。


ちなみに…


眠剤や安定剤を飲んでよれているやつはいくらでもいますが…


そんなものとは全く違った人種です。


そいつらゾンビに比べれば…


眠剤なんてまだまだ可愛い方ですね。


僕が出会ったゾンビの中でも…


とっておきのゾンビが二人いますので…


その二人をご紹介したいと思います。


称呼番号106番 U 原くん


称呼番号265番 N 田くん


この二人です。


たぶんこの二人のゾンビを知らない人は…


僕の刑務所ではいなかったのではないかと思います(笑)


まず106番U 原くんのお話し。


U 原くんは常に頭がおかしいです。


喋ることもままなりません。


日中の作業もバックレて窓からずっと外を眺めています。


たまに廊下の方を見つめていては…


僕ら衛生係に訳の分からないことを話しかけてきます。


例えば…


僕らがホウキで掃き掃除をしていると…


“そ…そんなにやってもぉ…だっ…だめだよ…”


“き…き…気にしすぎじゃ…が…がんばれ…”


このような具合です。


全くもって訳が分かりません。


また部屋をたまに覗いて見ると…


普通にぶっ倒れています…


寝てるのか気を失っているのか分かりませんが…


刑務官ももう手に負えず…


他の受刑者であれば…


ガチオコでぷんぷんなのに…


“お~い、U 原~、起きろ~、そろそろご飯になるぞぉ~”


幹部職員ですらそんな具合に接しています。


またU 原くんは…


以前、川越少年刑務所の方にも収容されていたようで…


当時の彼を知る人に教えてもらったところ…


彼はいつも…


工場には一応出ていたようですが…


全くもって作業が出来ない為…


U 原くん専用のブルーシートをグラウンドに敷き…


日中はそこでぶっ倒れていたそうです(笑)


ただのお昼寝ですね。


もう刑務所ですらないカオスな対応にただただ驚くばかりです。


そんなU 原くんは…


そもそも何故…


医療刑務所の方に送られないのか?


というと…


ヒラの刑務官もこれには疑問を抱いていましたが…


何でも満期までの期間が短いとのことで…


移送にはやらないそうです。


ちなみにU 原くんは今年の11月に満期なので…


もう間もなく出てくる頃です。


次に265番N 田くんのお話し。


彼も相当なゾンビです。


しかし…


彼はどちらかと言うと…


本当の病を抱えている訳ではなく…


演技派のゾンビでした。


まずN 田くんのライフスタイルですが…


彼も基本は作業をしません。


日中はぶっ倒れていることがほとんどです。


ただ彼としては布団を敷いて寝たいようで…


何としてでも休養に入ろうと…


痙攣をしてるフリをしたりしています。


ヤバい死ぬんじゃないか!?


それくらいまでに衝撃を受けたのですが…


職員に報告したら…


うん。大丈夫。ほっといて。


それで済まされてしまいました。


それでも痙攣をやめないN 田くん…


本当に大丈夫なのか…


痙攣が止んだのを見ると…


死んだんじゃないか!?


とても心配になりましたが…


しかし…


配食の時間になりご飯を入れてあげると…


何事も無かったように起き上がり…


普通にご飯を食べ出しました(笑)


本当に一体なにがしたいんだ( 。゚Д゚。)


あと、ご飯で思い出しましたが…


N 田くんの食べ方はそれはもう本当に…


汚いのなんのって…


汚なすぎます。


シチューとかカレーが出た日はもう大変です。


まず口の中にルーを入れて…


お口でくちゅくちゅ


しばらくするとそれを吐き出して…


またルーをくちゅくちゅ


また吐き出して…


永遠にそれの繰り返しが行われます。


結果、何もお腹には入れないまま…


N 田くんの唾液でべちゃべちゃになったものを…


そのまま空下げで出してきます。


僕ら衛生係もご飯を食べ終わった後に…


中の人の空下げを行う訳なので…


汚いの何のって…


もう勘弁して欲しかったです。


あとこれはN 田くんの武勇伝ですが…


彼はなんと…


夏の間…


ずっと全裸で過ごしておりました。


“おい!N 田!!服着ろ!!”


“ふざけてんじゃねーぞ!!”


U 原と違い演技だとバレているN 田くんには…


職員も厳しかった訳ですが… 


そのようなやり取りが一日に何度も行われていたのを覚えています。


結局、N 田くんは服を着ることはありませんでしたが…


ガリガリでフルちんのN 田くんが部屋をうろちょろ、ぶっ倒れている様は…


まさに野生のゾンビそのものでした。


そんなN 田くんの出所予定は残念ながら分かりませんが…


彼の夢はミュージシャンになることだそうです(笑)


まぁ…


夢を否定する気持ちはないのですが…


まずは鏡で自分の今の姿を見てから


物を言えと言いたくなる今日この頃です。


これでN 田くんの話も終わりになりますが…


あと2つ…


二人に共通して言えたのは…


ご飯はトイレの便座で食べることと…


日中、話し声が聞こえるなぁ~


と思ったら…


自分で自分と会話をしている


ということ位ですかね。


何にせよ普通の人間ではない訳です。


さて…


これで本当に二人のゾンビのお話しは終わりになる訳ですが…


皆さんいかがだったでしょうか?


驚いた人もいれば…


刑務所の中にそういう人がいることを既に知っていた人は…


腹を抱えて笑ったかもしれません。


まだまだお若いゾンビ達でしたが…


彼らの行く末は一体どうなるのでしょう…


とても気になって仕方がありません。


まさか…


N 田くんをM ステでお目にかかれる日が来るかも(笑)


なんて…


LOTO6⃣一等が当たるくらいの確率ですかね。


それでは皆さん…


良い木曜日を( ノ^ω^)ノ






新国立競技場建設中( 。゚Д゚。)


こんな感じなんですね…


都内は皆おしゃれで困っちゃいます(笑)