こんにちは。あらかぶです。
高校に入って苦労するものの一つに「古典」の学習があります。そこで、古典について今回より不定期ですが、整理して書いていきますのでどうぞご参考になさってくださいね。
まず、古文には、10個の品詞があります。このうち、自立語(その後単独で意味があるもの)が8つで、付属語(他の単語に引っついて、意味をなすもの)が2つあります。
自立語の8つは以下の通りです。
動詞・形容詞・形容動詞・・・・・用言(活用がある語)
名詞(体言)
副詞・接続詞・感動詞・連体詞
付属語の2つは以下のとおりです。
助動詞(活用がある)
助詞
「活用がある」というのは、言葉が変化するという意味ですね。例えば、現在の言葉でも「行く」という動詞に「ない」という言葉をつけると、「行かない」と変化しますね。これを「活用」と言います。これが古文にはあるのですね。
でも古文は現代文とは活用形が一部違います。
古文の活用形は以下の通りです。
未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形 です。
已然形というのは、「既にある」ということを意味しています。口語文法の場合はここが仮定形でしたよね。
その違いがあるので押さえておきましょう。
で、大切なのはここからです。それぞれの活用の形を覚えるのも大切ですが、それ以上に意識することとして、どのような言葉が下につくときに、活用形が変化するのかです。
未然形・・・・下に打消の助動詞「ず」をつけて考える。→下に「ず」があるときは上の言葉の活用は未然形。
連用形・・・・下に「けり」「たり」「て」をつけて考える。→「けり」「たり」「て」の上の言葉の活用は連用形。
終止形・・・・言い切り「。」のかたちや、下に「と」「べし」をつける。→「。」「べし」「と」の上は終止形。
連体形・・・・下に「名詞」や「とき」「こと」をつける。→「名詞(こと、ときなど)」の上は連体形。
已然形・・・・下に「ども」をつける。→「ども」の上は已然形。
命令形・・・・命令の言い切りの形。
例えば、よく、動詞の活用が「行か」だから未然形と考える人が多いですが、そうではなく、下の形が何だから未然形と覚えていると、即答できることが多くなります(もちろん、活用の形を覚えるのも大切ですよ)。だから、赤字の方を覚えておきましょう。そうすると、活用の形が分からなくても、下についている言葉で何形かが即答できることがよくありますよ。
苦手意識を持たずに勉強していってくださいね。