関係性には

 

ただ好きという理由で繋がる関係性と

好きじゃないけど繋がらざるを得ない関係性もありますね

 

どんな理由にしろ

関係性は良いに越したことはないでしょうから

 

好きじゃないけど繋がらざるを得ない場合は

好きになる努力を

 

・・しますか?しませんか?

 

 

「無理強いしない」ことが何よりなので

無理に好きになる努力をしなくてもいいと考えるのも

もちろんありだと私は思います

 

好きになる努力とは

 

好きじゃないのに

好きなフリをすることではなく

 

好きじゃないから好きに気持ちを変えることです

 

それが自然な変化じゃなく意図的にするから

「努力」と言う

 

 

「そんなことできるのかな〜」

 

と長きに渡って思ってきた私ですが

最近まさにその努力をしていました

 

 

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修士論文のテーマに

スピノザとカントの思想を選んでいます

 

 

スピノザについては卒論テーマにも選んだように

最初から理由もなく自然と好きでした

 

相性が良いのかウマが合うのか

すぐ友達になれた感じ

 

 

しかしカントについてはなかなか難しく

 

カントの著作を読んでも全然入ってこないし

何を言ってるのか分からないし共感しないし

だから面白いとも思えなかったし

 

私達の間に分厚い壁が存在しているような感覚でした

 

 

しかしそれでも読み続け

 

時には分からな過ぎて

著作よりも参考文献ばかり読んで寄り道しても

辛抱強く読んでいました

 

カントが何を考えているのか理解しようと

 

カントの人柄に思いを馳せ

書いている時に何を考え

どんな意図でこれを書いていたのかなどなど

 

こんなのわからないよ、じゃなく

わかろうと努力したというか

 

 

この2ヶ月くらいですかね

 

やっと内容が少し入ってくるようになりました!

 

分厚い壁に割れ目ができて

光が差し込み始めました

 

 

もしかして私にとってカントは一目惚れのような

ドラマチックな関係性ではないのかもしれませんが

良い関係性を意図的に育もうとしている感じです

 

丁寧に、辛抱強く、まさに努力よ〜

 

 

思うのは

 

好きになる努力とは

好きなところを探すのではなく

 

好きなところと好きじゃないところという

境目をなくすことなのでしょうかね

 

エゴの幻想からの浄化にはこの努力は最適!

 

 

気を使わなくていいというのが

自分勝手に振る舞ってよいわけでは決してなく

相手への配慮があっての「気を使わなくていい」

であるように

 

好きになる努力も

 

「配慮という名の努力」

(どちらも意図的にすることという意味で似ている)

 

なのかなと私は思います

 

 

 

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好きになる努力というと

源氏物語の

玉鬘と髭黒の関係を思い出します

 

いろいろあって結婚することになっちゃって

それは玉鬘の願いでは全然なかったんだけど

 

でもその現実から逃げずに髭黒の人柄を

冷静に理解し暖かく受け入れ

夫婦という関係性を少しずつ育んでいった

 

ちゃんと髭黒の大将を好きになるんですよね

 

 

人生に逆らわずでも流されず

 

玉鬘はしなやかで聡明な女性と

評価されています

 

私の中でも好きな女君ベスト3には入るかなぁ

 

 

努力とは自分を変える努力ではなく

本心に還る努力ではないでしょうか

 

(源氏物語の)玉鬘が良いのは

自分の本心に素直だったことだなー

 

誰かを好きになりたい時に

(でも好きという気持ちはいつでも

誰に対しても本心だと思っているのですが)

 

いつも玉鬘を思い出してお手本にしています