和尚アートユニティさんのメルマガに書いたコラムを

こちらにも一部ご紹介させていただきます

 

※コラム全文はこちらから

 

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連日のコロナウィルス関連ニュースにより

今は社会全体の不安が増大する可能性があり

日用品の買い占めやマスクの悪質な高額転売など

様々な問題も併発しています

 

しかしそんな中ある中学生の行動が

称賛されているのをご存知でしょうか

 

 

中学一年生の女子生徒が

612枚のマスクを手作りし寄付をした」

 

 

ある日薬局で高齢者がマスクを買えずに

途方に暮れている姿を目撃した彼女は

「かわいそうだな」と思い

「自分にもできることはないか」と考え

マスク作りを始めたそうです

 

お年玉の貯金8万円で材料を購入し母親の協力を得て

約1ヶ月で612枚のマスクを作り

さらに完成した一枚一枚のマスクに手紙を添えました

 

彼女談「マスクだけだとちょっと寂しくて

   (手紙で)気持ちが伝わると思い書きました」

 

完成した612枚のマスクは地元の県に寄付し

高齢者施設や児童養護施設に配られるそうです

 

 

これは半月ほど前のニュースです

 

莫大な量のマスクを必要とする今の状況において

600枚という事実だけ見ると

彼女のした行為はとても小さなことでしょう

 

しかしほとんどの人は

このニュースに励まされ勇気づけられていま

 

私達は彼女の何に感動したのでしょうか?

 

こうした感動の根拠を意識的に理解していることは

私たちの今後の意識の持ち方や行動のあり方のために

とても有意義でしょうから

ここでじっくり考えてみましょう

 

 

私たちが彼女の行為に感動した要因としては

 

1.手間ひまをかけてマスクを手作りしたこと

2.販売ではなく寄付したこと

3.他者に対する思いやり

4.思ったことを行動に移す勇気

 

具体的にはこのようなことではないかと思われます

しかしそれらの本質をひとことで表すと

 

「恐れのなさ」

 

になるのではないでしょうか

 

 

彼女の行為に恐れがないと感じるのは

以下のような理由からです

 

1.手間ひまをかけてマスクを手作りしたこと

 = 愛は責任を取ります

 ⇔ 恐れは責任を回避しようとします(言い訳する) 

 

2.販売ではなく寄付したこと

 = 愛は見返りを求めません

 ⇔ 恐れは何かを与えたらと何かを失うと信じて

   見返りを求めます

 

3.他者に対する思いやり

 = 愛は傲慢ではありません

 ⇔ 恐れは他者(自己)を弱きものにし

   優位に立ちたがります

 

4.思ったことを行動に移す勇気

 = 愛は自分の価値を肯定します

 ⇔ 恐れは価値を否定し自分の思考や行動に

   不安や疑いを持たせます

 

 

オーラソーマでは

「何をするかより、どのようにするかが大切だ」

と言います

 

何故なら行為そのもの(何を)よりも

行為をするときの意識の在り方(どのように)が

その本質であるからです

 

実は

物事の本質には「愛」か「恐れ」かの

どちらかしかありません

 

行為そのものは

マスクを他者に与えるという同じことでも

本質という観点から見れば高額転売者と少女は

 

「恐れ」から行為しているか

「愛」から行為しているか

 

この点で明らかに違います

 

高額転売者は恐れを、少女は愛を

つまり両者は正反対のものを与えていたのです

 

少女は必要な人に612枚のマスクを与えましたが

本質的には愛を与えました

 

 

さらに愛は

彼女が作ったマスクを受け取った人だけではなく

このニュースを見た多くの人達にも与えられました

 

(これが本質の特徴

本質は物理的な手続きを超えるのです)

 

だから多くの人がこのニュースを見て

感動し勇気づけられたのではないでしょうか?

 

 

本質が持つ力は非常に強力であり

だからこそ本質がどのようであるのかが重要になるのです

 

ただ本質は

一見して目に見える行為だけでは分かりにくいので

注意深く見極める必要があります

 

その為には

心にゆとりがあること や 常に意識的であること

はとても大切です

 

 

名もなき少女の行為が

全国ニュースで話題になるということは

それだけいま私たちが

何が愛で何が恐れかに(良い意味で)敏感になれている

のではないかと思います

 

「心地良く感じる」

 

シンプルだけどそれが

そのものの本質が愛である証拠ではないかと思うんですよね

 

 

恐れより愛を