年明けに母が実家近くの病院に転院してから
母には一度しか会っていません
この2年半あんなに毎日
母を中心に生活していたのがウソみたい
でも寂しかったのはほんの数日
その後は大学院入試と引越しに追われ
その引越もようやく落ち着き・・
先日2か月ぶりに母と面会してきました
義理姉がマメに連絡をくれて
お母さんは元気だよと聞いていたから
心配はしていませんでしたが
病院のエレベーターに乗り4Fで降りると
廊下の10mくらい先に母がポツンと車椅子でいて
すぐ私に気づき
「かおちゃーーーん」
と元気よく手を振ってくれました
近づいて母の顔を覗き込んで
私ホントに驚きました(顔には出さずに内心ね)
母が東京に来て以来
・・いや、父が亡くなって以来
こんな穏やかな表情の母を初めて見たので
眉間の皴も消え
時折垣間見えた鋭い目つきも消えて
落ち着いていて
つきものが落ちたかのような
無垢な表情をしていて
(なんて平和な顔をしているんだ)
と感動しちゃいました、人は変わるんだなぁ
東京にいた頃は
身体が痛い
家に帰りたい
父がいなくて寂しい
私に会いたい
などと嘆いていたけれど
今はそのどれもが母の中になさそうな
※身体に痛みがないのは本当によかったよ
認知症が進んでいるので
ちょっと前のことは忘れてしまいます
代わり?にその瞬間の感情に
ますます素直になっているようです
ストレスがないんだって
病院のご飯は飽きたけど
痛いところもないし夜もぐっすり寝て
みんな良い人だと
早く家に帰りたいわ
これはお母さんの試練だと言ってましたが
辛いとかではなさそう
その感情も通り過ぎてしまうと
覚えていないのかな
母は他の人のように
編み物をしたり絵を描いたりはせず
リハビリも言われれば真面目にやるけど
積極的にやる意志もないそうです
でも誰かいればすぐ話しかけて
おしゃべりをするのが好きなんだって
看護師さん曰く
明るく穏やかで愛嬌があり
たまに悪意のないディスりがあって(笑)
おんなのこのような母をみて
(そういえば母ってこういう人だったよなぁ)
と、母をどんどん思い出したんです
面会の短い時間だけでも
なんだろう?
母を見ていて・・
人はどんな形であれ恐れがなくなると
本来のその人が現れ出るんだなとつくづく思いました
それはもれなく美しく魅力的で
愛さずにはいられない(母だからというわけじゃなく)
そうしてふと父の言葉を思い出しました
※3月6日のブログ参照
「お母さんの魂の美しさを見逃すなよ」
うんうん、なんとなくわかってきたよお父さん
お母さんがどんどん
生まれたままのお母さんになってるみたいだよ
やっと見えてきたよ
私にとっては「お母さん」である人
ある美しい魂の持ち主
(勝手に)私の魂のおばあちゃんだと思ってる(笑)