一晩で3本観た。
こんなことするの1年ぶりくらいかも。
正直疲れた。 ← ならそんなにまとめて観なければいいのに
今回は邦画3本立て。
「苦役列車」
「アウトレイジ」
「ヘルタースケルター」
この3本を借りた理由は
「苦役列車」「アウトレイジ」は
今、愛してやまないマキタスポーツ が出ているから。
「ヘルタースケルター」は原作漫画が素晴らし過ぎるから。
ここから先は独断の感想。
良かった順に並べると
「苦役列車」
僅差で「アウトレイジ」
かなり差がついて「ヘルタースケルター」
です。
どれもハッピーな物語ではありません。
「苦役列車」の
ひがみ根性丸出しの甘ちゃん男。
「アウトレイジ」の
疑心暗鬼でのたうち回る男たち。
「ヘルタースケルター」の
心身共に破たんしてゆく女。
ただ・・・
苦役列車はそれでも見終えた後に
心に微かな希望が残るんです。
社会の厳しさに胸が痛むと同時に、なにか。
そして監督の、映画や登場人物そして観客に対する
愛と敬意を感じます。
そういうのが
映画の内容にかかわらず
見ていた私に伝わってきたと思うのです。
「自分、大事にされてるなぁ」って。だから良かった。
アウトレイジにもそれは感じました
(内容は惨たらしいが)。
ただその愛は
苦役列車よりもずっとクールです。
監督は何も語らず突き放して全部観客に委ねてる。
そういう大事にされるされ方もあるわけなので
アウトレイジも良かった。
ヘルタースケルターは
その辺があまり感じられなかったんですよね~。
なんというか・・・「チャラい」映画になっちゃってて。
監督が自分のことしか見てなくて
観客は置き去りのような感じ。
沢尻エリカをはじめとする俳優さんたちは
良かっただけに、残念。
あと音楽が!!!びっくりするほどダメでした(笑)。
※そういえば蜷川さんは
「ヘビロテ」のプロモもいまいちだったなぁ
やっぱり無理強いとか無視はいやね。
大事にされたい、何事も。
余談。
マキタスポーツは「苦役列車」の演技で
今年のブルーリボン賞助演男優賞にノミネートされ
受賞こそ逃したものの新人賞を獲りました。
ツルツル頭の四十路新人俳優誕生です。
劇中の役さながら
「夢を追うおっさん」「夢をかなえたおっさん」
やっぱりカッコいいぜ、マキタスポーツ。