愛佳side





理佐と一緒にいるのが誰かと思ったら

部活の先輩だった。



それに気づいたてちも
こちらを向いて不思議そうにしていた。






それよりも、

理佐の様子がおかしい。




内容もところどころしか聞こえない




先輩は怒ってる様子だし

理佐はなんか怯えてる感じがする。






そんなとき、



『先輩ごめんなさい。
好きな人ができたので、、、。
終わりにしたいんです、この関係』







確かに聞こえた。








まあそうだよなぁ

振られ続ける理由がやっとわかった

むしろ分かって良かった





愛 「理佐、好きな人いたんだ…」
 




でもひとつ引っかかるのは
この関係って、どういうこと?


先輩と理佐は


どんな関係なの?





愛 「てち、先輩って彼女いたっけ」


て 「いや、そんな話聞いたことないよ?」






じゃあ、あの2人の関係は?







悪い方へと想像が膨らんで

嫌なことばっかり浮かんでくる。




そんなこと考えながら俯いてたら

てちに背中を軽く叩かれた





て 「ぴっぴ…見て、ちょっとやばいよ。
いや、まって、見ないほうがいいかも」





苦笑いをしてるてちにいわれ
思わず顔を上げると





先輩は理佐の目の前まで迫っていて




キスをした。







理佐は何の抵抗もしなくて
むしろ感情の無いような目で
遠くを見ている。







先輩がそのまま何をするつもりかなんて
馬鹿な私でも分かった。
   
 




て 「ぴっぴどうする?教室戻る?」


なんて、
気をきかせて声をかけてくるてち。



そんなてちを無視するかのように
体が勝手に動いていて





 
「おーい、先輩そこでなにしてんですー?」






何も考えなしに出ていってしまった。



理佐は相変わらず何処か遠くをみている。




て 「ちょっ、ぴっぴ!」


あちゃーと言いながら
私と一緒に出てきてくれるてち。






私達に邪魔をするなと返事をする

そんな先輩の事なんてどうでもよかった





先輩が私達の名前を出した後

すぐにこっちをみた理佐は


かなり動揺している。





 

 

 


愛「りさ?こっちおいで。」

 

 

 

 

理佐の潤んだ目をみた私は

助けなきゃと思い手を差し伸べたら


理佐は素直に少しフラつきながら

私のもとに来た。






先輩に脱がされかけた理佐を

隠すようにわたしは抱きしめて





 

愛 「もう大丈夫だよ」

 

 




 

少しでも安心してほしかった。











今はとにかく先輩を追い払いたくて

てちに目で合図を送ると

すぐに理解してくれて



 極めつけには



顧問がくるなんて嘘を

てちがとっさについたら

先輩は舌打ちをしたものの

そそくさと屋上を出て行った。




さすがてち。



あとで何かおごってあげなきゃな。












理佐を抱きしめていた腕を緩めた。

 

 

理佐に聞きたいことは山ほどある。

 


でも彼女は私達にお礼を言った後

すぐに歩き出してしまった。

 

 

 


 

理佐になにがあったかなんて


なにも知らない


何も分からない


 

 



 

でも簡単に諦められない



それほど好きなんだ。







ここで何かいわなきゃ

もうこれっきりな気がした。


 







理佐にどんな過去があっても


理佐にどんな秘密があっても


どんな貴女でもそばにいてあげたい。





その意味を込めて

私はあなたに伝える。






愛「りさー!なにがあっても、

嫌いになんてならないからー!」

 

 

 

 

 

 

 

歩く足を1度止めてくれたものの

振り向くことなくまた歩き出した。

 

 

 

静かな屋上に扉の閉まる音だけが響く。

 

 





て 「行っちゃったね…。ぴっぴ急に飛び出すからビックリしたよ!隠れてた意味ないじゃん!まあでも驚いたね〜」

 


なんて言いながらその場に寝っ転がる。



私はただ立ち尽くしていた。



愛 「てちがいてよかったよ」



愛 「理佐、キスしてた。あの2人やっぱり付き合ってるのかな」



て 「そんな風にはみえなかったけどね。まっ、どうであれぴっぴが奪っちゃえ♪」



愛 「はぁ…あのなぁ〜!!」



真剣に悩んでる私をよそに

他人事のように軽く言うてちに

軽くパンチした。



て 「イテテ、、ごめんて!確か理佐ちゃんと同じクラスに仲良い子がいるからなんか聞いてみる。だから許して?」




あれ?そんな子聞いたことないな。



部活でも教室でも

基本私と過ごしてるてちに

他のクラスに仲良い子いたんだ。







誰だろうと考えていると



それに気づいたてちは





て 「ぴっぴ気になってるでしょ〜?



長濱ねるって子!すっごく可愛いんだぁ」




足をバタバタさせながら

嬉しそうにその子の名前を出す。






長濱ねる。聞いたことないな。








とりあえず短時間で

色々頭使いすぎて疲れたし

そろそろ授業も始まる。





愛 「てち、教室帰ろ。」







はーいと返事をして


子犬のように追いかけてくる。











教室にもどっても

考えるのはさっきのこと。





理佐のこと考えれば考えるほど


わからなくなっていく。








案の定午後の授業は全く頭に入らず


部活も休みだったので









てちと遊びにいくことにした。





 






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