carpe diem 今日の花を摘め | 心美の世界へようこそ

心美の世界へようこそ

”美”は何処にある?それは私の心にある。
心が感じた”美”をimprovisationで綴ります。

 

 

 

    Carpe diem  カルぺ・ディエム

 

    「一日の花を摘め」

 

     古代ロ―マの詩人 ホラティウスの詩の語句です。

     人生は、短い。今という瞬間を楽しめ!

 

     ホラティウスが愛や政治、友情、日常生活、哲学的疑問などを

     歌った歌集からの語句です。

 

     決して快楽主義ではなく、「人生は短く、時間は束の間であるから

     、今ある機会をできるだけ掴むことだ。」

 

     実存的な警告です。

 

     これと同等の意味合いで使われるのが

     memento mori 「死を想え。」

     なんですが、こちらは生に対しての謙遜や

     悔い改め的な意味合いをもちます。

     つまり、後悔のない人生を送ることを

     勧めています。

 

     私自身は静粛なメメント・モリよりも

     カルぺ・ディエム的な生き方を望んでいます。

     それには、常に死を意識するものではなく、

     今という瞬間の大切さを持ち生きるということです。

 

     「死」は、どんな善人にも悪人にも同様に

     起こることでそれに向かいどう生きていくのか?

     その生き様が、瞬間ごとに作られていくので

     人生という時間は短い。若いうちは

     それを気にもしませんが、

     40歳を過ぎていけばだんだんと

     そこに向い始めていくことに

     気づいていきます。

     50歳ころになれば一通り

     自分の人生像が明白になってくる。

 

     また、身近な人の死にも立ち会う

     機会が増えてきて

     ようやく「生というもの」

     「死というもの」に思いを馳せる。

 

     この死生観が、バロック芸術の陽気さ、

     好色さ、遊戯性、流動性などに通じます。

 

      

     

 

     人の気持ちを救うのは、「祈り」なんだと

     思います。手と手を合せて瞑想する。

     誰に教えられたわけでもないのに

     自然とそうなります。

     心を現す人間の行為です。

 

     

 

     私は、2013年にソウルメイトと出会い

     それまでの自分とまったく違う自分に

     なりました。本来の自分から遠く離れて

     しまった私を軌道修正しに来た人だったと

     思います。

 

     インナーチャイルドと向き合い

     自分の中の闇を見つめ、

     社会がこんなにも病んでいることも知り、

     自然の美しさを感じて

     芸術に潜むエネルギーを蓄え、

     ようやく帰還したような気がします。

 

     これからの苦難を乗り越えるための

     強さを彼は与えてくれたのかもしれません。

     

     哀しみを深く知ったあとの笑いと

     その前ではまったく違うもの。

 

     悲しみの中の笑いであったり

     笑いながら悲しんだり。。。。

 

     人間の感情というものは、

     複雑に絡み合い、

   

     生命の躍動というものは

     なんて繊細で

     曖昧で、深淵たるものなんだろう?

 

     言葉で言い尽くせない感情を

     抱きあい共に言葉もなく

     通じ合える感受性の

     人と出会ったんだ。

 

     私は、ようやく目が覚めて

     あと残り少ない人生を

     慈しみ、私らしい花を

     咲かせていこうと

     思いました。

 

 

     子は親を選んで生まれてくる意味も

     わかりました。

 

     子は親の為に生まれて来ます。

 

     何も出来ない母の為に生まれてきた

     私。

 

     バッハの音楽を一緒に奏でる為に

     生まれてきた息子。

 

     どんなに憎しみ合っても

     やはり、家族というものは尊いのです。

 

     そして、私を成長させて守って

     くださる神の恩恵に

     私は、跪くのです。

 

     今日という奇跡な時間を

     あなたらしく生きて

     どんな状況に遭遇しても

     心清く真摯に受け止めれば

     きっと神も貴方に微笑みを

     もたらすことでしょう。

 

     美は、あなたらしさを

     取り戻した時に

     現れると思います。

 

     

     

 

     2018-11-30過去記事