ビジャレアルでのメルベリ
メルベリはスウェーデン代表で100試合以上に出場した選手であり、ユヴェントスやオリンピアコスでUEFAチャンピオンズリーグに出場した選手である。そんな選手が2012年夏、セグンダ・ディビシオン（2部）に落ちたビジャレアルと契約した。驚きだった。
2012-13シーズン中盤戦の一定期間はチェチュ・ドラードがマテオ・ムサッキオとセンターバックのコンビを組んでいたが、それ以外の期間はメルベリがムサッキオとコンビを組み、35歳ながら29試合2000分以上に出場した。
ビジャレアルとは1年契約であり、契約満了後は現役引退もしくは母国のクラブで1-2年余生を過ごすのだろうと思っていたが、CLのグループリーグに出場するクラブに移籍するとは。それも2年契約で。CLでは古巣ユヴェントス戦でゴール前の混戦から得点しているが、古巣に敬意を表してゴールセレブレーションの類はしなかったという。
「スカンジナビア最大のクラブ」
スカンジナビア・サッカーニュースの記事の中では、メルベリがFCコペンハーゲンについて「スカンジナビア最大のクラブ」だと言ったことが紹介されている。UEFA.comの記事中ではFCコペンハーゲンを「北欧の一流クラブ」であるとしている。下の表を見ると実際に、1990年代の北欧の盟主はスウェーデンだったが、その後北欧の盟主がデンマークに代わったことがわかる。
両国のCL結果（名称変更後）
成績の記載がない場合はグループリーグ/1次リーグ敗退
スウェーデン勢
: 1999-00 AIKソルナ
: 1997-98 IFKヨーテボリ
: 1996-97 IFKヨーテボリ
: 1994-95 IFKヨーテボリ（ベスト8）
: 1992-93 IFKヨーテボリ
デンマーク勢
: 2013-14 FCコペンハーゲン
: 2012-13 FCノアシェラン
: 2010-11 FCコペンハーゲン（ベスト16）
: 2008-09 オールボーBK
: 2006-07 FCコペンハーゲン
: 1998-99 ブレンビーIF
: 1995-96 オールボーBK
北欧選抜化が進むFCコペンハーゲン
2006-07シーズンにマンチェスター・ユナイテッドに勝利した際のスタメンはデンマーク人6人、スウェーデン人3人、ノルウェー人1人、カナダ人1人。2010-11シーズンにバルセロナと引き分けた際のスタメンはデンマーク人4人、スウェーデン人3人、その他4人。2013-14シーズンにガラタサライに勝利した際のスタメンはデンマーク人4人、スウェーデン人3人、アイスランド人2人、ノルウェー人1人、ブラジル人1人。いずれの試合も北欧選抜といった感じで、十字の国旗の並びが美しい。
メルベリのように、4大リーグや各国代表での経験豊富な30代のベテランが多い。FCコペンハーゲンの試合は見たことないが、ネームバリューで他を圧倒している。北欧の選手の最終目的地はオランダ、特にアヤックスだと思っていたが、今ではデンマークのFCコペンハーゲンなのかもしれない。
本拠地パルケン・シュタディオン
参考サイト
UEFA.com「ベテランDFメルベリがFCKへ」、2013年7月9日
スカンジナビア・サッカーニュース「メルベリがデンマーク王者コペンハーゲンに...移籍の背景にラウルセン」2013年7月10日